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ホームブログ - メゾンde東海の住人 › 目の調節力と見える距離の関係

こんにちは!カズマです🐴

まだまだ暑い日が続きますが、朝夕は徐々に秋の足音が聞こえてきましたね。
この時期になると、ここ数年どハマリしているメジャーリーグは佳境を迎えます。
大谷翔平選手、怪我は心配ですが日本人初のホームラン王と2度目のMVPは確定でしょう👑
WBCも含めて本当にとてつもない1年でしたが、シーズン終盤の盛り上がりを見ていると
やっぱりポストシーズンの大舞台で躍動するユニコーンを見てみたいです🦄

さて、今回は人の目の「調節力」についてのお話です。
少し前に、カナさんが調節や老眼の仕組みについてはこちらの記事にて書いてくれましたが、
老眼世代に足を突っ込んだ自分の視点で、もう少し詳しく掘り下げたいと思います。

調節力とは

そもそも人間の目は、遠くから近くにかけて徐々にピントを合わせられる力を持っています。
簡単に図で説明すると、遠くのものは下図のようにしっかりピントが合っていたとします。

これと同じ状態で近くのものに目線を合わせると、焦点は網膜の後ろで結ばれてしまい、
しっかりと像を捉えることができません。

網膜上に焦点を合わせるには、光をもっと内側に強く曲げる必要があります。
そのために、眼はカメラで言うところのレンズに当たる「水晶体」をふくらませることで
内側に曲げる力を強くして、自動的にピントを合わせてくれます。

この機能の事を一般的に「調節力(残存調節力)」と呼んでいます。
みなさんが生まれたての時は、5~6cmほどの距離までピント合わせができる力を持っている、
といわれています。

調節力の衰え

老視(老眼)は、この調節力が衰えることで起こる現象です。
実は調節力は中年になって衰えるのではなく、生まれてすぐから徐々に衰えているんです😲
わかりやすいように、数値で説明していきます。
ちょっと専門的になりますが、頑張ってついてきてくださいねー💪

まず、光を屈折させる力はD(ディオプター・ディオプトリ)という単位で表されます。
1Dとは、1mにピント=焦点を合わせるために必要な力ということです。
生まれたばかりでは、およそ18Dの力を備えていると言われています。

歳を重ねていくにつれ、このDは以下表の通りどんどん減っていきます。

Dと焦点の距離の関係は、D=1/f(メートル)という公式で求められます。
0歳の18Dをこの式に当てはめると、
  18D=1/f → f=1/18 →0.05555…
ということで「生まれたての時は5~6cmほどの距離までピント合わせができる」という説明と
一致することがおわかり頂けると思います💡

これが45歳になると3.5Dまで減少するので、式に当てはめると、
  3.5D=1/f → f=1/3.5 →0.2857…
となり、ざっくり30cmくらいがピントを合わせられる距離となります。
30cmならば大抵の近業作業はカバーできそうですが、爪切りや寝転がってのスマホなど、
より近くで見るシチュエーションでは少しきつく感じてきます。まさにこれが老眼の始まり😢

50歳の2.5Dを計算すると、f=1/2.5 →0.4、つまり40cmです。
数値で見ると大した差を感じませんが、もしメジャーがお手元にあったら比べてみて下さい。
40cm辺りで何かを見ようとしている姿は、完全に老眼の人のアレです😁

レンズによる調節の補助

理屈はなんとなくおわかり頂けましたか?
数値についてはあくまでも一般的なものですので個人差はありますし、
カナさんがまとめてくれたように正視・近視・遠視でも自覚のタイミングは変わってきます。
<感じ方が違う?正視、近視、遠視の老眼事情>

ただ、一度衰えた調節力は基本的に回復しないのは皆同じ。
だからこそ、老眼鏡や遠近両用などのシニアレンズが必要になってくるのです☝

ここからは数あるシニアレンズについて、それぞれの仕組みをお話したいと思います。
わかりやすいように、55歳・残存調節力は1.5Dの方を例として統一します。
要望としては、「25cmくらいの距離で本やスマホを見たい」ということにしましょう。

[単焦点レンズ(老眼鏡)]
これは最も単純であり、すべての基本になります。
25cmにピントを合わせるには、D=1/0.25→4Dが必要でしたね。

この方は1.5Dは調節力が残っているため、あと2.5D足してあげると4Dになります。
つまり、+2.5Dの老眼鏡をかければOK、ということです。
見たい距離の要望に対してはこれでばっちりなのですが…遠くはどうでしょうか?

目の前に+2.5Dのメガネがあります。ということは、何を見るにも+2.5Dを通すことになります。
2.5Dは40cmにピントが合ってしまうため、遠くは40cmまでしか見えません。

つまり、この例の場合、老眼鏡では25~40cmの間しか見られないということになります。
掛けて歩くことはできませんし、使える作業も限られますよね。

[累進レンズ(遠近・中近・近々)]
こうした見ることができる距離が限られる、という難点を解消するのが「累進レンズ」です。
中でも一番有名なのが「遠近両用レンズ」。
<遠近両用レンズ ラインナップ>
その名の通り遠くから近くまですべてのピントがカバーできるレンズで、まさに二刀流!🦄

まっすぐ遠くを見る場所には遠く用の度数が入り、手元を見るときに使うレンズの下方部分に
近く用の度数が入っており、視線を下に動かすにつれ度数が変化していくため、
どこでもピントを合わせることができます

なんだこれで完璧じゃん、って思いますよね。確かに、ピント合わせという意味では完璧です。
ただ、本来1つの焦点を持つレンズという物体の中に、いくつもの焦点を詰め込んでいるため、
光学的に無理が生じます。
一つのスーツケースにたくさんの荷物を詰め込んだら、パンパンになっちゃうイメージです😁

この溢れかえった荷物を、なんとか1枚のレンズ内のなるべく端っこに整理するのですが、
押し込む荷物が多いほどレンズ内に押し込む場所=「ひずみ」が生じます。
このひずみが、累進レンズ特有のゆれ・ゆがみといった不快感に繋がっているのです。

そういう時に活躍するのが、中近・近々(近用ワイドビジョン)といった目的別のレンズです。
より仕組みがシンプルな近々レンズで考えていきます。
<近用ワイドビジョン ラインナップ>

近々は、老眼鏡+αといったレンズです。
少し先まで広く見渡せる、という意味で東海光学では「近用ワイドビジョン」と呼んでいます。

まず、先のひずみの話ですが、このレンズは近くを見ることに特化しています。
遠近のように、遠くおよび近くに至るまでの中間部の焦点は必要ありません。
つまりスーツケースに押し込む荷物が少ない=生じるひずみも少なくなる、ということです。

そしてピントが合う距離ですが、このレンズの構造は手元を見るレンズ下部から上部にかけて
視線を移動するにつれ、加えたDが少なくなっていく、というものです。
タイプがいくつかあるので、1.5Dの変化がある「タイプⅡ」で説明しますね。

例に戻りますが、この方が老眼鏡と同じ度数の+2.5Dで近々を作ったとします。
近くを見たときは同じ度数ですから25cm。ただ、ここから目線を上に動かしていくと、
所定の位置で1.5D弱くなります。つまり、目の前にあるレンズは+1.0Dということになります。
そうなると、その場所見た時は1=1/f→1mまでピントが合う、という理屈が成り立ちます!

1mというと、かなり広い机でのデスクワークでもしっかり賄えます。40cmとは大違いですね☺
ただ、同じレンズでも年齢が進み調節力が落ちればピントが合う距離は短くなっていきます

たとえば、60歳で調整力が1Dとします。
近くを25cmに合わせるには、+3.0Dのレンズが必要です。
これをタイプⅡの近々で作ると、レンズ上部では3-1.5=+1.5D、遠くのピントは67cmとなります。

こうした場合にもう少し先にピントを合わせたり、そもそも室内ぐらいの距離まで見たい、
という時に中近が登場してくるのですが、とりとめが無くなるので今回はこの辺にしますね🙇

まとめ

いかかでしたか?計算が苦手な方は気持ち悪くなったかもしれません…
ピントが合う距離(焦点距離)のおおよその考え方だけでもご理解いただけたならば嬉しいです😊

眼鏡店さんはお客様の見たい距離や使用の目的を鑑みて、こうした計算をしながら
最適なレンズを提案してくれているのです✨
自分のライフスタイルや使用目的に合わせたメガネを持つ、ということは、
前回のブログで触れた「QOL」の向上にも直結します⤴
眼鏡店さんとしっかり相談して、ぜひご自身にとってベストなメガネを見つけてくださいね♪

※文中の計算や数値はあくまでも一般的なものであり、全ての方に当てはまるものではありません。
 参考としてお考えいただいたうえで、詳細は眼鏡店にご相談下さい。

Writer
110号室 カズマ

110号室 カズマ

スピッツ、ミスチル、小室ファミリーとともに青春時代を過ごした昭和男。
趣味は史跡めぐり、スポーツ観戦、乗馬、ゴルフ(特訓中!)
最近では、大谷翔平選手きっかけでメジャーリーグにどハマリしています⚾
いつか現地で「TAKE ME OUT TO THE BALLGAME」を歌うのが夢です!

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