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ホーム公式ブログ › その遠近両用メガネ、快適ですか?累進帯長の違いで見え方検証!

みなさんこんにちは😊
こはるです。

暑い暑い夏もようやく落ち着き、早朝や夕方は秋の涼しい風を感じられるようになりましたね🍂
夏が終わってしまうのは少し寂しいですが、秋の虫の声が聞こえてくると四季それぞれの楽しさを感じます。
秋と言えば思い浮かぶのは何でしょうか?
「食欲の秋」「スポーツの秋」、秋も色々な楽しみがありますよね。
我が家は「読書の秋」として、寝る前に読書タイムを設けています📖
絵本が大好きな子供たち、「次はこれ読んで!」が止まらず、なかなか寝てくれないのが悩みの種です😂

調節力の低下による老眼のはじまり

読書の際は、手元の文字を長時間見ることになりますよね。
目の中にはレンズ(水晶体)があり、遠くを見る時は薄く、近くを見る時は筋肉がレンズを厚くすることでピントを合わせます。この力を調節力と呼びます。
年齢が進むにつれ水晶体が固くなり、近くを見る時にレンズを厚くできなくなると調節力が低下して小さい文字が見にくくなります。これがいわゆる老眼の状態。 

視力や生活環境の違いなどから、実感をする時期には個人差がありますが、一般的には40歳頃を境に日常生活に不便を感じ始める方が多いようです。

調節力については、カズマさんが詳しく説明してくれたのでぜひご覧ください💁‍♀️
目の調節力と見える距離の関係

累進帯長とは?

老眼が始まると強い味方となるのが「累進レンズ」👓✨
・遠くから近くまで見える「遠近両用
・室内での利用に最適な「中近両用
・手元を中心に使う際におすすめな「近用ワイドビジョン
など、一言で累進レンズといっても種類は様々です。
過去のブログで詳しく説明していますので、種類の違いはこちらを参考にしてください😊
メガネレンズに種類がある?!意外と知らないメガネレンズのこと

さらに累進レンズには「累進帯長」というものがあります。
聞き慣れない言葉ですよね🤔
累進レンズとは、度数が連続的に変わっていくレンズのことを言います。
累進帯長とは、この「連続的に変わる度数部分の長さ」のことです。

言葉では分かりづらいので、レイアウト図を使って具体的に説明をしてみます。

遠近両用



フィッティングポイントとは、メガネをかけた時に黒目の中心に当たる位置。
〇が遠くを見る度数、( )が近くを見る度数です。
累進帯長は、遠くを見る度数の一番下から、近くを見る度数の入り口までの長さです。

商品によって変わりますが、東海光学の遠近両用レンズでは9mm、11~17mmと色々な長さの累進帯長から細かく選べるようになっています。
上の例では「13mm」となっていますので、遠くの度数から近くの度数までの距離が13mmあり、その間(緑色の部分)で徐々に度数が変わっているということになります。
この度数が変わっている場所を使って中間距離を見ることができます。

遠くから近くまで長い距離を見ることができる遠近両用は、短い累進帯長の中に変化する度数がぎゅっと詰まっています。

中近両用



こちらも商品によって変わりますが、東海光学の中近両用には21・22・23mmの累進帯長があります。
今回は23mmを例にあげてみます。
遠近両用の累進帯長が13mmだったのに対し、中近用は23mmと10mm長くなっています。
そのため、連続的に度数が変わる距離が長くなり、中間や近くを見る場所が広がります。 
中間距離を広く見ることができる中近両用は、遠近両用に比べて累進帯長が長く度数がゆるやかに変化します。

累進帯長は10mm違いますが、フィッティングポイントから近くを見る度数までの距離はどちらも13mmです。
つまり、近くを見るポイントは先ほどの遠近と同じ位置にあります。

累進帯長が変わると何が変わるの?

なぜ遠近両用や中近両用に累進帯長が複数あるのか、疑問に思うかもしれません。
それは、累進帯長の長さによって見える位置・範囲を変えるためです。
個人のライフスタイルに合わせて、使いやすいものを選択する必要があるのです✨

長い累進帯長短い累進帯長
メリット  ユレ・歪みが少なく慣れやすい  上下幅が狭いフレームにも対応できる
近くを見る時の回旋量が少ない
デメリット選べるフレームが限られる
近くを見る時の回旋量が多い
ユレ・歪みが感じられ慣れにくい場合がある

それぞれ詳しく説明します✨

ユレ、歪みの違い

累進レンズの特性として、1枚のレンズの中に複数の度数があるため、どうしてもレンズの端にユレ・歪みが生じてしまいます。
累進帯長が短いと、累進帯の短い範囲で変化する度数をぎゅっと詰め込むことになるので、累進レンズ特有のユレ・歪みが出やすくなってしまい、慣れにくいというデメリットがあります。
累進帯長が長いと、それだけゆとりを持たせることができるため、ユレ・歪みを感じにくくできるのです。

上記のレイアウトの例では、累進帯長(遠くの度数から近くの度数までの長さ)13mmの遠近両用に対し、中近両用は23mmと緩やかに変化しているのでユレ・歪みなどを少なくすることができます。

フレームの違い

例えば、上下の幅(天地幅)が短いフレームを選んだ際に累進帯長が長いと、メガネのフレームに見たい距離が全て入りきらない可能性があります。
スタイリッシュな天地幅の狭いフレームを選びたいという場合は、累進帯長が短いものがおすすめです。

回旋量の違い

累進レンズは、レンズ上部で遠くを、レンズ下部で近くを見る作りになっています。
そのため、近くを見る時には眼球をぐっと下まで動かさないといけません。
累進帯長が長いタイプは遠くを見る場所と近くを見る場所が離れているため、眼球をたくさん動かさないと近くが見えません。
年齢を重ねるにつれ全身の筋肉がだんだん弱まっていきますが、それは眼球の筋肉も一緒です。
視線移動もだんだん大変になってくるため、累進帯長が短いほうが楽に近くを見ることができます。

累進タイプ別 視線の使い方を体験!

老眼を自覚しているのに遠近両用レンズを使っていない理由として「視線の使い方に慣れない・使いづらい」を理由にあげられる方がいますが、それは正しい位置で見ていないからかもしれません。
実際に累進レンズの視線の使い方を体験してみました。

【遠近両用】


今回は遠近両用の一般的な累進帯長である、11mmと13mmを比べてみます。
黒目の位置から上あたりが遠くを、四角の枠の中が近くを見るポイントです。

実際に遠くから手元のスマホに視線を移してみると、
11mmはごく自然に視線を落とすとスマホ画面を見ることができました。
13mmはあごを少し上げ、視線位置を調整する必要がありました。
たった2mmの違いですが、13mmはイメージしていたよりだいぶ下側まで視線を移さないと、近くを見るポイントまで到達しませんでした。

また、どちらもスマホの画面全体は見えず、画面の上下がはっきり見える範囲から外れました。
※実際には連続的に度数が変わるため、今回はあくまでシール位置での体験です。

【中近両用】


違いが分かりやすいように、中近用の23mmと遠近用の13mmを並べて比較してみます。
遠近用の13mmに比べ、中近用の23mmは緑色の範囲が広いことがよく分かります。
周りを見渡してみると、自然な視線移動で室内全体を見ることができました。
中近が室内用にピッタリという理由に納得です✨

遠くを見るポイントはフレームの上ギリギリに少しある程度で、思った以上に見える範囲が狭いです。
このフレームだと、遠くを見るポイントが半分ほど切れてしまいました。

【近用WV】


近用ワイドビジョンは近く~少し先を見られる設計タイプなので、遠くは見えません。
その代わり、中近よりもさらに手元を見る範囲が広くなっています。
手元+少し先までがよく見えるため、デスクワークの際は重宝できそうですね。

自分に合った累進帯長で、よりよい視生活を

あなたの生活に合った累進帯長はどちらのタイプでしょうか?

長い累進帯長短い累進帯長
初めて累進レンズを使う、慣れやすさ重視の方
スポーツ、運転など遠くを広く見る機会が多い方
上下幅の狭いフレームをお選びの方
 スマホ、パソコンなど近くを見る作業が多い方 
回旋能力が低下し、近くが見づらく感じる方

わたしの場合、仕事はほとんどがパソコンを使ったデスクワーク💻
普段の生活では調べ物などでスマホが手放せません。
視線移動が少ないため、短い累進帯長のほうが使いやすそうな印象を受けました😊
反対に広げた新聞を読むなど視線を動かしながら使いたい方は、長い累進帯長のほうが使いやすいでしょう。

累進帯長は、累進のタイプや商品によって様々です。
ニューロセレクト9X-DLでは、なんと11mmから17mmまで選ぶことができ、一人一人違う見え方にきめ細かく対応することができます😮✨

とはいえ、専門知識がないと自分に合った累進帯長を選ぶのは難しいもの。
メガネを作る際は、店員さんに普段の生活でどこを見ることが多いのか、一番はっきり見たいところはどこなのかなど、メガネを使うシーンをしっかり伝えることが大切です。
今回は度数が入っていないためユレ、歪みの強さについては体験できませんでしたが、視線移動を体験するだけでも自分のライフスタイルに合った累進帯長を見つけることができました✨


遠近両用が初めての方や、これまでに慣れにくいと感じた方は、メガネ屋さんで視線の使い方をしっかり教えていただくことをおすすめします。
今回のように、実際にシールを貼ることで、見る範囲がとても分かりやすいと思います。
メガネを作る際はレンズの種類だけでなく、累進帯長によっても違いが生まれることをぜひ覚えておいてくださいね😊


「累進レンズは苦手・・・」「なかなか一歩踏み出せない」という方も、実際に体験をしてみるとイメージがわきやすくなり印象が変わるかもしれませんよ。
メガネ屋さんでは累進レンズの見え方体験ができるところも多くあります。
ぜひ一度足を運んでみてください👓💖

Writer
109号室 こはる

109号室 こはる

マーケティング部所属。
アプリ製作やSNSを通してメガネレンズの価値をお伝えしています。

ギリギリ昭和生まれ。生まれも育ちも岡崎です。
しっかり者のお姉ちゃんと天真爛漫な妹、二児の母です。
趣味はパンやお菓子作り、ガーデニング。
自然と生き物が好きで、動物園や水族館は子供より楽しむタイプです!

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Supervisor
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監修
1級眼鏡作成技能士 太田 恵介

開発本部に所属。
遠近両用レンズの設計開発に従事している。

2007年 東海光学入社
2016年 キクチ眼鏡専門学校オプトメトリー課程修了、認定眼鏡士SS級を取得
2022年 国家検定資格である1級眼鏡作製技能士を取得

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