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こんにちは!103号室のみことです。

今日5月3日は連休初日ですね🏖️
GWは長期連休の中でも気候的に過ごしやすいので、
ついついお出かけの予定を詰め込んでしまいます😳

今年は新しくブルーのサングラスを購入したので、
おしゃれを楽しみながら、しっかり日差し対策をしようと思います🕶️☀️

皆さんもお出かけの際はサングラスやメガネなどで、
紫外線対策を忘れないようにしてくださいね!

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さて、今回は東海光学の環境への取り組みについてのお話です🌱

以前、はなさんのブログで、廃棄物のリサイクルについてご紹介しましたが、
今回は工場からの「排水💧」に着目👀

厳しい排水基準を順守するために、どんなことを行っているのか詳しくご紹介します💁‍♀️

はなさんのブログはこちらからどうぞ🙌
サスティナブルのTOKAI~環境に優しい会社へ~ 

厳しい排水基準

東海光学は旧本社工場(現 鴨田工場)時の約50年前から
岡崎市と「環境の保全に関する協定書」を結んでおり、
国や県、市が定める排水基準より厳しい条件の元、排水管理を行っています

そんな厳しい基準を順守するために、敷地内には大きな処理施設を設けています。

社内での日々及び定期的なチェックはもちろん、
週に1回、第三者機関での排水分析を行うとともに、
毎年、岡崎市市長へ報告書を提出するなど、徹底的に管理することで、
地域社会、自然環境にやさしいモノづくりを行っています。

排水の種類

東海光学では「工場排水」と「生活排水」を処理しています。

工場排水は大きく分けて2種類。

レンズを切削・研磨する工程やレンズを玉形に加工する工程から排出されるレンズ切削系排水と、
レンズに色を染める染色工程からの排水と、レンズを固める(キャスト)工程及びコーティング前後に行う洗浄工程から排出される染色洗剤系排水に分けられます。

『レンズ切削系排水』は、レンズの切削カスや研磨剤などが含まれ、汚れや匂いが目立つのが特徴で、
『染色洗剤系排水』は、染料で排水に色が付いたり、洗剤(界面活性剤)で泡立つのが特徴💧

この汚れた水がどうやって綺麗な水に処理されるのか気になりますよね🤔

生活排水は、食堂やトイレなどからの排水がこれにあたります🍽️🚽
こちらは皆さんにとっても馴染みのある排水ですね。

東海光学では工場排水、生活排水を合わせて、1日平均200トンの水が排出されています。

排水の処理の流れ

では、具体的にどのような処理がされているのか!
排水の流れに沿ってご紹介します💁‍♀️

①凝集沈殿処理

工場から出たレンズ切削系排水はまず初めに、計量槽と呼ばれる装置で一定の水量が流れるようにします。

その後、pHを調整して凝集槽へと流れていきます。

この凝集槽では、汚れた水に少量の凝集剤を入れ、汚れの元を固める「凝集沈殿処理」を行っています。
凝集剤によって固められた汚れは沈殿し、残った水のみが次の工程へと進んでいきます。

この時点でだいぶ綺麗になっていますが、まだまだ外には排出しません🙅‍♀️

②生物処理

染色洗剤系排水はアルカリ性の性質を持つため、中和処理から始まります。
中和槽で中和されたのち、微生物を利用した生物処理を行います。
要は、バクテリアに悪い物を食べてもらうということ☝️

この中に何億もの微生物が住んでいます😳
生物処理を経て、レンズ切削系排水と一緒に砂ろ過塔でろ過したのち次の工程へと進みます。

③活性炭吸着

生物処理で綺麗になった水ですが、まだ匂いは残っています。
そのため、活性炭を使用し、匂いを取り除いていきます。

上の写真にあるタンクの中には活性炭がびっしりと詰められており、
ここをろ過後の排水が通ることで、活性炭が匂いを吸着してくれ、
匂いが取り除かれるといった仕組みです☝️

ここまで処理されてようやく水道水と比べても分からないほど綺麗な水になるんです💧

なんだか処理水の方が綺麗に見えますね😳

④生活排水処理

生活排水は工場排水とは別に、合併浄化槽で排水処理が行われます。

工場排水の処理施設と比べると、少しコンパクトですが、
きちんと綺麗な水になるように処理されているんですよ🌱🙆‍♀️

⑤計測

処理された水を敷地外へ排出しても問題が無いのか、最後に計測を行います。

工場排水は①から③、生活排水は④で処理され、最終放流槽へと進みます。
ここで自動計測装置を使用し、水素イオン指数(pH)化学的酸素要求量(COD)を計測します。

水素イオン指数は、pH7が中性、値が小さくなると酸性の性質が強くなり、
大きくなるとアルカリ性の性質が強いということになります。

この最終放流槽では排出前の処理水が排水基準値内であることを監視しています。

最終放流槽の中を見てみると、ちゃんと処理がされた濁りの無い綺麗な水が流れていました😳
もちろん匂いもありません🙆‍♀️

この計測でクリアできた排水のみが、ようやく公共用水域へと排出されます。
このように最後の最後まで徹底した管理を行っているんですよ🙌

排水の再利用

東海光学では、処理水は排出されるだけでなく、この処理水の再利用も行っています。

また、メガネレンズの洗浄には不純物が混ざっていない「超純水」が使用されています。
「超純水」は、工場内にある特殊な装置を使用して生成されます。

生成時に発生した排水、つまり超純水にならなかった水も再利用します。

排水処理施設で水道水並みにきれいになった処理水と超純水装置からの排水は、敷地内の「浄化水施設」へと流れ、UF膜・RO膜を通過して純水並みに浄化されます。
浄化した水はもちろん飲用では使用できませんが、工場内のレンズ切削工程や洗浄工程で再利用しています。

排水一つ取っても、無駄にしないよう意識して管理しているんです😌

まとめ

東海光学では、地域の方に安心、安全に生活して頂くために、
そして、自然環境を守るために、このような徹底した排水管理を行っています。

厳しい基準を順守し続けるのは、決して簡単なことではないですが、
社員一人一人が意識しながら取り組んでいくことで、人や地球にやさしいモノづくりを続けています。

今回は排水処理に着目してご紹介しましたが、
東海光学では排水処理以外にも、環境に配慮した取り組みをたくさん実施しています🌱

他の取り組みについても、またどこかでご紹介していきたいと思います☺️
お楽しみに❣️

Writer
103号室 みこと

103号室 みこと

マーケティング、商品カタログなどの販促物製作を担当。
眼鏡店様や消費者の方へ有益な情報を発信しています。

この岡崎の地で生まれ育った生粋の岡崎っ子。
長年コンタクトユーザーでしたが、最近はメガネの可愛さに気づき、
自分に合うメガネを探しています。

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