こんにちは!カズマです🐉
寒い日は続いていますが、暦のうえではまもなく立春を迎えますね。
今年は全国的に梅の開花も早いようで、
近所のお庭の紅梅も、少しずつ春の気配を感じさせてくれています😊
厳しい冬の終わりが見えてくると、不思議と気持ちも前向きになりますね。
新しい季節の訪れとともに、毎日の「見え方」を少し快適に整えてみようと思います。
そこで今回は、中近両用メガネ(中近レンズ)についてのお話です。
在宅ワークやパソコン作業が増え、
「手元は見えるけど、少し先が見えにくい」
「室内では遠近両用メガネが使いづらい」 と感じたことはありませんか?
中近両用メガネは、室内での使用を想定したレンズで、
手元からパソコン、室内の少し先までを自然な視線移動で見ることができます👍
この記事では、中近両用メガネ(中近レンズ)の見え方や見える距離の目安、
室内用メガネとしての特徴や注意点について、分かりやすく解説していきます🤗
この記事の目次
中近レンズとは「室内向け」に設計されたレンズ
中近レンズは、レンズの中で場所ごとに度数が段階的に変化する設計です。
この点は遠近両用レンズと同じ考え方ですが、
「使いやすい距離」の範囲が大きく異なるのが特徴です。

中近レンズは、遠くを見るための度数がレンズのかなり上の位置に配置され、
そこから下に向かって、遠近両用レンズよりもゆるやかに、近く用の度数へと変化していきます。
そのため、正面で自然に見る位置には
「中間距離~近距離」にピントが合う度数が入る設計となり、またゆるやかであることから、
遠近両用よりゆれの少ないレンズになります。
この構造によって、
・手元のスマホや書類
・デスクワーク
・部屋の中で人の顔やテレビを見る距離
といった 室内で使うことの多い距離を、かけ替えずにカバーできるのが中近レンズです。
一方で、遠近両用レンズは「正面=遠く」が基本設計となるため、
外出や運転など、遠方を見るシーンに向いています。
同じ“度数が変化するレンズ”でも、どの距離を重視して設計しているかが違う
というイメージです。
遠近両用レンズの基本的な仕組みについては、
こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

加入度数(度数変化量)と見える距離の目安
中近レンズは、度数がどれくらいの割合で変化するか(加入度数・度数変化量)によって、
「手元からどの距離まで見えるか」が変わります。
東海光学の中近レンズでは、度数変化量に以下の3タイプがあります。
①37%(ワイド)
②25%(ロング)
③15%(エクストラ)
数字が大きいほど、度数の変化が大きくなり、
手元は見やすくなる一方で、遠くの見える範囲が狭くなる設計です。(ワイドは手元を重視)

例として、「近くを25cmに合わせたい55歳・残存調節力1.5Dの方」であれば、
25cmに合わせるための加入度数は+2.5Dとなるため
①ワイド 2.5×0.37≒+0.93D
②ロング 2.5×0.25≒+0.63D
③エクストラ 2.5×0.15≒+0.38D
これだけの度数が目の前に入ることになります。
これをそれぞれ距離に直すと、(D=1/fの公式を使用)
①ワイド 0.93=1/f…1.07メートル
②ロング 0.63=1/f…1.59メートル
③エクストラ 0.38=1/f…2.63メートル
となり、
手元は25cmから、レンズ正面では上記の距離まで先を見ることができるということになるんです💡
①ワイドと③エクストラでは、レンズ正面で1.6mもの違いが出ます。
手元が25cmというご要望で加入が少し多いことから、
①ワイドや➁ロングの場合、レンズ正面で部屋の奥の文字を読むには少し影響が出る可能性があります。
しかし、③エクストラであれば室内は使用が可能でしょう。
ソファーに座りテレビをみる程度ならどれも使用できるのではないでしょうか📺️
それでは、もうちょっと遠くへ距離を延ばすために、少し手元の距離を変えてみましょう。
手元を33cmに合わせれば、加入は+1.5D(残存1.5+加入1.5=3D)ですみます。
この場合、レンズ正面で見える距離を計算すると、
①ワイド 1.5×0.37≒+0.56D → 1.78メートル
②ロング 1.5×0.25≒+0.38D → 2.63メートル
③エクストラ 1.5×0.15≒+0.23D → 4.35メートル
ここまで距離が出せるため、室内では十分に使用できるようになりました!!
➁ロングであれば、よほど広い部屋でもない限り見渡せそうですね😁
また、この計算の数値はあくまでもレンズ正面でまっすぐ見た場合です。
度数の変化は、まっすぐ見る位置より上方※から始まっています。
実際には、レンズ正面より少し上の部分から使用しますので、
部屋の先まで十分にピントを合わせることができるということです。
※東海光学の中近レンズは10㎜上部から度数が変化します。

使い方さえ慣れれば、すごく便利ですよね!
このように、ある程度見たい距離を決めることでいろいろと融通が利くのが中近レンズなんです。
中近両用メガネ(中近レンズ)の利点と注意点
遠近に比べ「歪み」が少ない
中近レンズは、中間~近方に特化して設計されているため、
遠近両用レンズと比べて周辺部の歪みが少ないのが特徴です。
パソコン作業や書類の読み書きなど、室内での視線移動が多いシーンでも、
左右を見たときの見える範囲が広く、顔や首を大きく動かさずに快適に使えます。
視線移動時の「ゆれ」が少ない
中近レンズは、度数が変化する距離が遠近両用よりも長く、
度数変化が緩やかに設計されています。
・遠近両用:およそ 11~15mm
・中近レンズ:およそ 21~23mm
急な坂道が、なだらかになるようなイメージで、
視線を動かしたときの「ゆれ」や違和感が少なく、
遠近両用が苦手だった方でも慣れやすいレンズといえます。
遠くを見る用途(運転など)には使用できない
中近レンズは、あくまでも中間~手元を見るためのレンズです。
そのため、運転や屋外での移動、スポーツなど、
遠くを見ることを目的とした使用はできません(⚠️使用不可)
「見る位置を工夫すれば遠くも見えるのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、
完全に遠用度数になる位置は目の位置よりかなり上方にあり、
その部分を常用するのは現実的ではありません。
また、遠用としては設計されていないため、
遠近両用レンズと比べると遠くの視野は非常に狭くなります。
このため、取扱説明書にも記載されている通り、
運転など遠用目的での使用は避けてください。

中近レンズは相談しながら選ぶのがポイント
いかがでしたでしょうか?
中近レンズは、色々なシーンで活躍できる優れものです☺
ただし、今ブログで紹介したことはあくまでも理論的な部分で、見え方や目の状況は人それぞれ。
希望通りに作るには、やはり眼鏡店さんとしっかりコミュニケーションを取ることが大切です☺️
先日なみさんが紹介してくれた「眼鏡作製技能士」には、ニーズを汲み取りお客様に合ったメガネを
作成する能力が必須です。
きっと良い提案をしてくださるはずですので、ぜひ相談してみてくださいね✨