こんにちは!103号室のみことです。
7月に入り、本格的な夏も目の前⛱️☀️
最近は毎年のように最高気温を更新しており、今年も厳しい暑さになりそうですね😖
熱中症などには十分注意したいですが、メガネに関しても気を付けたいことが一つ。
ずばり「熱クラック」です。
ついつい車内に放置してしまったり、
バーベキューなどで鉄板近くに置いてしまったり、
海水浴で浜辺に置いてしまったり…
夏は熱クラックを引き起こす要因がたくさん潜んでいるんです😵
以前、メガネレンズの不具合についての記事でも少しご紹介しましたが、
今回はこの「熱クラック」について、もう少し詳しくお話ししたいと思います💁♀️
この記事の目次
レンズコーティングに ひび が入る「熱クラック」
熱クラックとは、60℃以上の熱の影響を受けることで、レンズの基材が膨張し、
レンズの表面を覆っているコーティングにクラック(ひび)が入る現象を言います。
症状としては、レンズに細かい線のようなものが入った状態になります⬇
この写真のように目視で確認できる状態の熱クラックは、既に相当なダメージを受けています。
光が乱反射して非常に危険なため、早めに新しいメガネを購入することをオススメします◎
熱クラックは膨張率の違いで起きる
そもそもなぜ熱クラックは起きてしまうのでしょうか?
仕組みを簡単にご説明します🙂
プラスチックレンズは基材の上に何層ものコーティングがほどこされて出来ています。
このレンズ基材は有機質のため、高温になると膨張するのに対して、
反射防止コートは無機質のため、基材ほど膨張しません。
そのため、熱により基材が膨張してしまうと、コーティングがその膨張についていけず、
ひび割れを起こしてしまうんです。
分かりやすい例として、風船を思い出してみてください🎈
イベントなどでもらった風船に、イベントロゴなどがペイントされていることってありますよね。
ある程度のところまでは大丈夫でも、
風船を膨らませていけばいくほど、ペイントが風船の膨張に耐えられず、
ひび割れのようになっているのを見た経験はありませんか?
これは、風船とペイントの膨張率の違いが原因で起きていますが、
プラスチックレンズも同様に基材とコーティングの膨張率が違うため、
熱の影響を受けた際にクラックが起きてしまうのです👓
実験!熱クラックの外観と歪み
オーブンを使ってレンズに高温の負荷をかけた実験結果がこちら⬇️
温度が上がるにつれ、レンズが膨張して歪んでいくのが分かりますね👀
一方で外観はというと、さほど変化がないことが分かります。
先の説明で「目視で確認できる状態は既にダメージ大」とお話ししたように、
熱クラックは、目視で確認ができない状態でも既にダメージを受けていることがあるのです😵
夏は特に要注意!身近な危険場所
熱クラックを起こさないためにも注意したい「温度の高い場所でのメガネの放置」ですが、
具体的にどのような場所に注意が必要なのでしょうか?
今回は実際に様々な場所の温度を測ってみました🔍
芝生
まずは芝生の上から🍃
日常生活で芝生の上にそのままメガネを置く、ということは少ないと思うので、
ブルーシートを敷いて、その上の温度を測ってみました🔍
測定時気温:28℃ 測定時間:AM 11:00頃
日陰は気温とあまり変わらない温度ですが、
日向になると一転、20℃近く上昇することが分かります。
今回は日向でも50℃以下でしたが、気温が上がるこれからの季節は、
さらに熱くなることが予想されるので注意が必要です😥
アスファルト
芝生を測ったらアスファルトも気になるので、
ブルーシートを敷いて測ってみました🔍
測定時気温:28℃ 測定時間:AM 11:00頃
芝生と比べて日陰の温度差は5℃にとどまりましたが、日向で測ってみるとその差は13.5℃!
しかも60℃を越え、高温となっていることが分かります😵
熱クラックの一つの指標である「60℃以上」を越えていることからも、
日向のアスファルトの上は危険な場所であるようですね⚠
車内
続いて車内🚘
夏の車内は少しの時間でも、駐車して帰ってくると耐えられないほど暑くなっていることがありますよね🤒
今回は、メガネを置きっぱなしにしがちなダッシュボードと座席の温度を測ってみました🔍
測定時気温:28℃ 測定時間:AM 11:30頃
なんとダッシュボードの上は80℃を記録…!
普段車に乗っていて熱くなることは知っていましたが、ここまで高温だったのは驚きました😱
座席も同様に測ってみましたが、ダッシュボードには劣るものの、
51.6℃とこちらも高温を記録しました🌡
この測定結果からも分かるように夏の車内は高温になり、熱クラックを引き起こす可能性があります。
メガネの放置はしないようにしましょう⚠
ちなみに、この日は駐車から3時間後に測定しましたが、
買い物やレジャーなどで1日中駐車している場合は、さらに高温になることもあります。
今の時期はメガネだけでなく、消毒用ジェルなどの可燃性のものの放置もしないでくださいね😵
今回は屋外と車内で測定をしましたが、
屋内でもドライヤーやホットプレートなどからの熱は60℃以上になることがあります。
なるべくレンズに負担がかからないように、意識して使用できたら良いですね😌
まとめ
夏に向けて出番の増えるサングラス。
かけ替えや外したタイミングで、つい適当な場所に置いてしまいがちですが、
大切なサングラスを長持ちさせるためにも、高温になる場所へ置いておくのは避けましょう🕶
厳しい暑さとなりそうな今年の夏は、メガネやサングラスだけでなく、
熱中症など健康にも十分注意してくださいね😊