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ホーム公式ブログ › 大掃除が楽になる!汚れの性質別洗剤選び&メガネの正しいお手入れ方法

みなさんこんにちは!こはるです。
早いもので、あっという間に年末ですね。

年末といえば「大掃除」!!
溜め込んだ大掃除が終わり切らずに年を越してしまうことが多い我が家。
今年は反省して「中掃除」をちょこちょこ行っています。
とはいえ一番の難敵、換気扇周りがまだ終わっていませんが😅

正直掃除は苦手です。
重曹やクエン酸が掃除に使えると知って買ってはみたものの、汚れの原理がよく分かっていないので使い方がよく分からず。
結局「コンロまわり用洗剤」「シンク用洗剤」など、丁寧に用途が書いてある多種多様な洗剤ばかりがたまっていき、まんまと企業戦略に乗せられているような…。
これ以上洗剤が増えるのは嫌なので(笑)あらためて掃除の仕方を改めて調べてみました。

意外と知らない?!メガネの適切なお掃除方法についてもご紹介します😎
年末の大掃除の参考にぜひどうぞ!

汚れの種類

汚れと言っても、その種類は様々。
そして汚れの種類によって使用する洗剤が変わります。
まずは家の中の汚れがどんな性質なのか見ていきましょう。

酸性の汚れ

代表的な酸性の汚れは油汚れ、食べこぼしなど。
また、皮脂や手あか、汗なども酸性です。

アルカリ性の汚れ

代表的なアルカリ性の汚れは、水あか、石鹸カス、カルキなど。
お風呂場の汚れはアルカリ性が多いですね。
また、錆や尿石などもアルカリ性の汚れです。

汚れに有効な洗剤の種類

汚れの性質が分かったところで、どんな洗剤を使えば汚れが落ちるのかを調べてみました。

汚れと反対の性質を持つ洗剤を使おう

汚れを落とすためには、中和させて中性に近づけることが重要です。
なんだか化学の授業みたいにですね。
化学なんて勉強していつ使うんだ!と思っていましたが、こんなに身近な存在だったとは。

油汚れにはアルカリ性の洗剤

酸性の油汚れを落とすのに有効なのが、反対の性質を持つアルカリ性洗剤。
キッチンのコンロ周りのお掃除に最適です。

また、人の汗や皮脂も酸性の性質があるので、
人が触れる床やドアノブなどの黒ずみを拭き取るのにも有効です。

水回りには酸性の洗剤

水あかや石鹸カスが付きやすいお風呂場などの水回りには有効なのが、酸性洗剤。
尿石などの頑固な汚れにも有効です。

日々のお手入れには中性の洗剤

アルカリ性、酸性の洗剤のように強力な洗浄力はないものの、その分いろいろな場所に使うことができるのが中性洗剤。
素材を傷める可能性が低く、肌へのダメージも少ないことから、日々のお手入れには用途を選ばず使える中性洗剤が便利です。

メガネのお掃除に使えるのも、こちらの「中性」タイプの洗剤です。

意外とやってしまいがち…メガネレンズのNGお掃除

メガネが汚れる主な原因は、顔や手の皮脂や、化粧品などが付着すること。
「汚れの性質からすると皮脂は油汚れだから、アルカリ性の洗剤?」
と思ってしまいそうですが、酸性やアルカリ性の洗剤を使用するとメガネを傷めてしまう原因に。

メガネレンズの表面には、反射やキズを防止するため何層にもコーティングがされています。
お手入れの方法を間違えてしまうと、レンズのコーティングを傷付けてしまったり、劣化を早める原因になります。
デリケートなメガネは「中性洗剤」で洗うのが正解です。

他にも、次のようなNG行為をしていないかチェックしてみてくださいね。

いきなり乾拭きする

これをしてしまっている方、多いのではないでしょうか?
でも実はこれNG行為なんです!
メガネレンズの表面には、砂ぼこりなどの細かく硬い物質が付着していることも。
そのまま乾拭きしてしまうと、レンズの表面にキズが付く原因になります。

そして、ついやってしまう服でレンズを拭く行為。
服の繊維は硬さも種類も様々なので、硬い素材でレンズにキズを付けたり、余計にホコリが付く可能性があります。
レンズを拭くときはメガネ拭きを使うようにしましょう。

お風呂に入ったついでに石鹸とお湯で洗う

メガネをかけたままお風呂に入り、身体を洗うついでにメガネもきれいに!
これも実はNGです。

メガネレンズのコーティングは熱に弱いため、お湯で洗うのはコーティングを傷める原因になります。
また、酸性の皮脂などを洗い流すための身体を洗う石鹸はアルカリ性。
アルカリ性に比べ、お肌に優しい成分のものだと弱酸性のものもあります。
洗剤の種類によってはコーティングが劣化する可能性があるため、ダブルのNG行為です!

汚れをそのまま放置する

「汚れてるけど、まぁ見えるから後から拭けばいいか…」と汚れを放置してしまうのもNG
長い間放置すると、汚れがしみ込んで拭いても取れなくなることもあるんです。

化粧品、皮脂や汗、洗剤類や果汁など、酸性・アルカリ性の性質を持つものはコーティングの劣化につながります。
また、水も長時間付いたまま放置すると水ヤケといい、シミのようなあとが付いて取れなくなります。

汚れに気付いたら早めにお手入れすることが大切です。

正しいメガネのお手入れ方法

それでは、NG行為が分かったところで正しいメガネレンズのお手入れ方法をご紹介します。
市販のメガネ専用クリーナーを使うのが便利ですが、ここではどこの家庭にもあると思われる中性の食器用洗剤を使った方法をご紹介します。

※ただし、べっ甲などフレームの素材によっては水洗いできないものもあるため注意が必要です。
 購入の際にメガネ屋さんでご確認くださいね。

①汚れを水で洗い流す

まずは水でレンズ表面に付いたホコリやゴミなどを洗い流します。

NG行為でもお伝えした通り、お湯はコーティングを傷める原因になってしまうので水またはぬるま湯で洗ってくださいね。

②薄めた中性洗剤で洗う

洗面器などに水をため、食器用の中性洗剤を溶かします。
原液だと濃すぎるので、薄めて使ってくださいね。

指の腹などで優しくレンズについた皮脂などの汚れを落とします。
鼻あて付近にも汚れが付きやすいので、フレームを傷めないよう気を付けて洗います。

洗えたあとは洗剤の成分が残らないよう流水でしっかり洗い流しましょう。

③ティッシュなどで優しく水分を拭き取る

水分をしっかり拭き取らないと、仕上げ拭きする際にきれいに拭けません。
ティッシュなどで水分が残らないようしっかり拭きましょう。

こするように拭いてしまうとティッシュの繊維が付いてしまうことがあるので、優しく抑えるように拭くのがポイントです。

④メガネ拭きで仕上げ拭きをする

柔らかい繊維で作られているメガネ拭きで仕上げをするとピカピカになります!
ティッシュのように繊維もつかないので仕上げにぴったり。

メガネ拭きも定期的にお手入れを!

注意したいのが、メガネ拭きがきれいか?ということ。
せっかくきれいに洗ったのに、仕上げするメガネ拭きに汚れが付いていては台無し!
忘れがちですが、メガネ拭きも定期的にお洗濯が必要です。

デリケートな素材なので、使う洗剤はメガネレンズと同じく中性洗剤を使用します。
おすすめは手洗いですが、洗濯機を使う際は他の衣類の繊維などが付かないように洗濯ネットに入れてくださいね。

メガネのお手入れについてはカナさんが写真付きで詳しく説明してくれているので、より詳しく知りたい方はこちらのブログをご覧ください。
メガネも大掃除!ご自宅でできるお掃除方法♪

お手入れ楽々なメガネレンズのコーティングをご紹介

メガネレンズを快適に使うためには普段のお手入れが大切です。
でも、実際なかなか億劫に感じてしまうこともありますよね。
そんな時は、メガネのコーティングに頼ってしまいましょう!
もちろんお手入れは必要ですが、コーティングを変えることで手間が変わりますよ。

マックスシールドコート(MSC)

マックスシールドコート(MSC)はキズや汚れに強く、ホコリもつきにくい加工が施されているお手入れが簡単なコーティングです。

キズが付きにくい

レンズの表面にフッ素系トリートメント加工を施すことで、摩擦が起きにくくなります。
摩擦が小さく表面がつるつるしているため、レンズを拭く際に力を入れなくても無理なく拭き取りができ、拭きキズが付きにくいことが特徴です。

下の画像は、拭きキズの付きやすさを検証するための実験を行った結果です。
キズ防止の効果が低い一般的なコーティングと比べると、結果は一目瞭然!

汚れが付きにくい

水や汚れをよくはじくため汚れが付きにくいです。
そもそも汚れを防止してくれるって心強いですよね!

また、レンズの表面の滑りがよく、汚れが付いてもさっと拭き取りやすいレンズです。

ホコリが付きにくい

現在主に使われているメガネレンズはプラスチック製が多いので、静電気を帯びるとホコリや花粉などが付きやすくなります。

そこで、静電気防止機能をつけることでホコリが付きにくいレンズになります。

レンズの表面に付くホコリなどが減ることで、拭きキズの原因も減らすことができます。

3つの相乗効果によって、日々のお手入れがしやすくなります。

ウルトラシールドコート(USC)

ウルトラシールドコート(USC)の凄いところはマックスシールドコート(MSC)の「キズに強い」「汚れが付きにくい」「ホコリが付きにくい」性能に加え、よりキズに強く、性能が劣化しにくいところ。

先程よりも負荷を増やして実験すると、マックスシールドコート(MSC)にはキズが入ってしまいますが、ウルトラシールド(USC)はキズが見えません。

またレンズのコーティングにひとたびキズが入ってしまうと、キズが入った箇所に水分などが入り込み、コート剥がれが起こる原因になります。

ウルトラシールドコート(USC)のすごいところは、そもそもキズが入りにくい上、入った後も広がりにくい「丈夫で劣化しにくいコーティングなんです!

まとめ

メガネを選ぶ時は、度数を測ったりフレームを選んだり、レンズの種類を決めたり…
工程がたくさんあってコーティングまで意識していなかった方も多いのでは?

新しい年を迎えるにあたり、メガネを新調しようかな?とお考えの方もみえるかもしれません。
メガネを購入する際は、ぜひ「お手入れしやすいレンズが欲しい」とコーティングについてもメガネ屋さんでご相談くださいね。

大掃除の際は、ぜひ1年がんばってくれたメガネもきれいにして、すっきりした視界で新年を迎えてください😎✨

Writer
109号室 こはる

109号室 こはる

マーケティング部所属。
アプリ製作やSNSを通してメガネレンズの価値をお伝えしています。

ギリギリ昭和生まれ。生まれも育ちも岡崎です。
しっかり者のお姉ちゃんと天真爛漫な妹、二児の母です。
趣味はパンやお菓子作り、ガーデニング。
自然と生き物が好きで、動物園や水族館は子供より楽しむタイプです!

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Supervisor
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監修
1級眼鏡作成技能士 太田 恵介

開発本部に所属。
遠近両用レンズの設計開発に従事している。

2007年 東海光学入社
2016年 キクチ眼鏡専門学校オプトメトリー課程修了、認定眼鏡士SS級を取得
2022年 国家検定資格である1級眼鏡作製技能士を取得

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