お客様相談室からのワンポイントアドバイス
ホームお客様相談室からのワンポイントアドバイス › スマホに適したメガネレンズその①(20代・30代・40代前半向け)

東海光学お客様相談室です。
スマートフォン(※以下、スマホ)の普及率は今や8割を超えるほどと言われています。
私自身もかなりヘビーユーズしており、スマホ依存かな?と思うくらい常に握っています。
休みの日や帰宅後に、ゴロゴロしながらスマホをあてもなくいじっている時間が至福のひとときで、なかなかやめられません。

今回はそんな時間にぴったりな「スマホを利用する際に適した」メガネレンズの選び方をアドバイスさせて頂きます。
最近では「スマホメガネは取り扱いがありますか」というお問い合わせも増えてきました。
ひとくちに「スマホに適した」と言いましても定義はなく、世代や使用するシチュエーションによっていくつかの考え方があります。
かなり長くなりそうですので、今テーマは4回に分けてお伝えしたいと思います。

「スマホを見る」という状況を考えると、幾つかの「お困り事」が浮かび上がってきます。
A.特に不自由はしていないが、スマホをしばらく見ているとなんとなく目が疲れる。
B.気がついたら目とスマホの距離が遠くなっていた。
C.今の遠近両用だとあごを引いて見る必要があり、「いかにも老眼」という感じがイヤ。
D.そもそも老眼だからスマホを使うこと自体大変。
E.ブルーライトなど、有害な光が気になる。
※参考:長時間スマホを見ているとピントが合わなくなる!それは危険なサインかも!

このような「お困り事」を簡単に分類分けすると、以下のように振り分けられます。
①至近距離を凝視することから来る疲れ…A、B、E
②そもそも「老眼」から来る使いづらさ…C、D、E

①に関しては、20~40代前半の方に見られる内容です。「スマホメガネ」という表現は、一般的にこの層の方が対象になることが多いようです。
②は40代後半以上の方々の悩みです。ある程度①に対するメガネで対処はできますが、年齢が上がるほどカバーすることが難しくなります。
また、Eに関しては①、②共通の悩みです。ブルーライトはスマホも多く発生しており、少しでも軽減することが望ましいです。

それでは、順番にどのようなレンズが良いか考えていきますが、その前に近方視(近くを見ること)や老眼についてごく簡単におさらいしたいと思います。
※参考:年齢と共に小さい字が見えづらくなった!それは老眼のはじまりかもしれません

「近くを見る」という行為は、目の筋肉(毛様体筋)を使いピントを合わせる作業です。
毛様体筋を収縮させ、レンズの役割をする水晶体をふくらませることで近くにピントを合わせています。水晶体を大きくふくらませるほどより近くにピントが合いますが、そのためには更に強い力を必要とします。
この状態のもとでは常に毛様体筋は働き続け、緊張状態になります。
他の筋肉と同様、長時間使い続けることで筋肉疲労=「目の疲れ」に繋がっていくのです。

老眼はこの毛様体筋の衰えに加え、水晶体も劣化し固くなってしまうため、極端に言えば「近くへのピント合わせができなくなってしまう」状態です。
劣化してしまったものは改善がほぼ不可能なため、人工的に近くにピントを合わせるためのレンズ(老眼鏡や遠近両用)が必要になるのです。

以上を踏まえて①、②に適したものをそれぞれ考えていきましょう。

①「至近距離を凝視することから来る疲れ」
スマホを見る距離は20cm程と言われています。特にサイト閲覧など、文字を入力する必要のない場合は顕著です。読書の場合は平均的に33cm程、パソコンの使用は45cm前後ですので、スマホの視距離は相当近くであると言えるでしょう。
先述の通り、より近くにピントを合わせる=より多くの筋力を使うことになりますので、他の近業作業と比べても強い疲れを感じてしまいます。

20~30代の方でも、老眼になる年齢でもないのになんか目が疲れるな…。と感じられることが多いかと思います。40代前半の方はまさかとうとう老眼が来てしまったのか!?とヒヤヒヤしたこともあるのではないでしょうか。

これもすべて目の筋肉(毛様体筋)に無理をさせてしまっているからです。
無理をさせすぎると、毛様体筋が凝り固まってピント調節がうまくできなくなり、老眼のような症状が出ます。これが最近よく聞くようになった「スマホ老眼」なのです。

ではどのように対処すればいいのか。
それは筋肉に無理をさせないこと=働きをアシストしてあげることです。
弊社ではアイアシストレンズ「ベルーナ レスト」という商品をご準備しています。
※詳細はこちら:ベルーナレストシリーズ

上図のイメージで、本来使うべき筋力(調節力)をレンズで人工的にアシストしてあげることで、「無理使いを避ける」=「疲れ目を軽減する」ことができるといった代物です。
構造としては、レンズの上半分が常用のメガネで、下半分を「アシストエリア」として軽度の「近くにピントを合わせる力」を付加しています。
度数の変化帯があるため側方を見たときに若干のゆれ・歪みを感じますが、レンズの設計自体も進化しており、常用メガネと何ら遜色なく使用していただけるかと思います。

各社調節力の「アシスト」や「サポート」といったキーワードでラインナップされており、スマホに限らずパソコン等近業作業中心のライフスタイルに変化しつつある昨今、活躍の場を広げています。是非お近くの眼鏡店様にご相談してみてください。

また、近視の方は家でスマホを見るときに「昔使っていたメガネ」を引っ張り出すのも一つの手です。
近視とは、言い換えると「遠くが見えず、近くはよく見える眼」です。
ピントという観点で考えると、眼がいい人に比べ遠くは見えず、もともと近くにピントが合ってしまう眼であり、メガネをかけるということは人工的に遠くにピントを合わせる状態にすることになります(コンタクトレンズも同様)。遠くにピントを合わせるということは逆に近くには合いにくくなるため、余分な筋力(調節力)が必要になってしまうのです。
「昔使っていたメガネ」であれば、その多くが今よりも弱い度数=遠くに合わせる力が弱いため、今のメガネより近くにピントが合いやすい、ということになります。
(※注)度数は大きく変わっている場合もあり、個人差があります。あくまで一般的に「多いケース」ですのでご注意ください。

簡単ではありますが、以上が20~40代前半の方によく見られる『至近距離を凝視することから来る疲れ』への対処になります。次回は『そもそも「老眼」から来る使いづらさ』について考えていきたいと思います。

☆「スマホ」という観点ではありませんが、こちらの記事でも「アシストレンズ」のご紹介をしています。リアルな実体験に基づいた内容です。是非ご一読ください!
【TOKAIブログ「メゾンde東海の住人」】
まさか老眼の始まり!? 30代のリアルな視力事情!

2018年12月 初版
2024年 1月 更新

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