みなさんこんにちは!こはるです。
街路樹が紅葉してきて、季節の移ろいを感じますね。
今年は寒暖差が大きく、紅葉の当たり年なんだとか。
紅葉狩りに出かける方もいらっしゃるかもしれませんね。
紅葉狩りなどで景色を楽しむなら、よりきれいに見えたら嬉しいですよね。
「サングラスをかけるとコントラストが上がる」と聞いたことはありませんか?
これは、カラーレンズの効果によるもの。
ですが、全てのカラーでコントラストが上がるわけではなく、カラーごとに特徴があるんです。
「カラーレンズが気になるけど、どの色を選べばいいか分からない…」
「カラーレンズの”濃度”ってどう選べばいいの?」
そんなお悩みをお持ちの方へ、行楽シーズンにも役立つ「カラーレンズの効果と選び方」についてお話します。
この記事の目次
カラーレンズが「色付き」で見えるメカニズムとは?
そもそも、なぜ色のついたレンズをかけると、景色に色がついて見えるようになるのでしょうか。
空から降り注ぐ太陽の光(可視光線)には、紫から赤まで様々な色の光が含まれています。
色のついたレンズは、この光のうち、特定の波長の光(色)だけを選んで目の中に通し、それ以外の波長の光を吸収・遮断しているんです。
つまり、レンズが遮断した色の光は、目に入る量が少なくなるため、レンズを通して見た景色は、残った光の色を帯びて見えるというメカニズムなんです。
この「特定の光を遮断する機能」こそが、カラーレンズが持つ「まぶしさ軽減」や「コントラスト向上」といった重要な効果を生み出しているんですよ。
あなたの眼を守り、快適にする!カラーレンズがもたらす3つの効果
カラーレンズの機能性は、日々の生活をより快適に、質の高いものにする上でとても重要な要素です。
主に以下の3つの効果が期待できます。
1. まぶしさの軽減と眼の保護
日差しや、路面・水面からの強い照り返しによる不快なまぶしさを効果的に抑えてくれます。
これにより、無意識に目を細めることが減り、目の疲れの軽減に繋がります。
特に、まぶしさを強く感じる青色光(ブルーライト)をカットするカラーは、光による目の負担を減らし、大切な目を保護する効果が期待できます。
屋外での活動が多い方には、必須の機能と言えますね。
2. 見え方(コントラスト)の向上
特定の色の光を調整・カットすることで、物体の輪郭が際立ち、視界のコントラストが向上します。
そもそもコントラストが悪くなる原因は、色によって焦点が合う距離が違うことにより色がにじんでしまうため。
例えば、茶色系のレンズは青い光を効果的にカットしてくれるので、コントラストが上がり曇りの日でも遠くの緑の芝や地面のわずかな凹凸がくっきり見やすくなるんです。
ゴルフでボールを見失わないようにしたり、釣りで水面の微妙な変化を読み取ったりと、スポーツやアウトドアのパフォーマンスアップに直結する効果なんですよ。
3. ファッション性や個性の演出
機能性はもちろんですが、ファッションアイテムとしての役割も非常に大きいですよね。
レンズの色を変えるだけで、お顔周りの印象をガラリと変えることができます。
洗練されたおしゃれな印象や、知的な印象など、なりたい雰囲気を演出できるんです。
フレームのデザインや、ご自身の肌の色・髪の色に合わせてベストなカラーを選んで、トータルコーディネートを楽しんでくださいね。
カラーレンズの「濃度」の見方と失敗しない選び方
カラーレンズを選ぶ際に、「色」と同じくらい、重要となるのが「濃度」です。
この濃度を間違えると「暗すぎて見えない」「まぶしさが全然軽減されない」なんて失敗にも繋がるため、しっかりチェックしておきましょう!
濃度は「視感透過率」で決まる!
レンズの濃度は、専門用語で「視感透過率」という数値で表されます。
これは、読んで字のごとく、レンズが目に見える光をどれだけ通すかを示す割合なんです。
レンズの濃度と、視感透過率の違いは次の通り。

- 視感透過率が高い(例:80%) → レンズは薄い色。
光を80%通すので、まぶしさ軽減効果は控えめですが、自然な見え方で室内や曇りの日でも使いやすい濃度です。 - 視感透過率が中間(例:50%) → レンズは中間色。
光を80%通すので、まぶしさ軽減効果は控えめですが、自然な見え方で室内や曇りの日でも使いやすい濃度です。 - 視感透過率が低い(例:20%) → レンズは濃い色。
光を20%しか通さないので、まぶしい屋外や日差しの強い場所に適していますが、視界は暗くなります。
日本では、ファッション性を重視した透過率80%前後(濃度20%程度)の薄い色から、本格的なサングラスとして使われる透過率30%以下(濃度70%以上)の濃い色まで、幅広く選ばれています。
安全性の観点から、JIS規格による視感透過率の規制が定められています。
・昼間の運転および路上使用:視感透過率8%を超えていること
・薄暮時の運転および路上使用:視感透過率75%を超えていること
運転に使用する場合、濃度だけでは運転が可能か分からないので、購入時にはメガネ屋さんで「昼間や夜間の運転が可能か」を必ず確認しましょう。
濃度別おすすめシーンと知っておきたい注意点
濃度別の特徴は下記の通りです。
ご自身の使いたいシーンと照らし合わせて、おすすめの濃度を調べてみてください。
| 濃度 | 視感透過率の目安 | 外見の特徴 | おすすめの使用シーン | 注意点 |
| 薄い色 | 50%~75%程度 | 目元が透けて見える | 室内、PC作業、夜間運転(色による)、ファッション用 | 強い日差しの下ではまぶしさ対策としては不十分 |
| 中間色 | 30%~50%程度 | 目元がやや透ける | 曇りの日、日常的なドライブ(昼間)、ショッピング | 強い日差しには少し物足りないことも |
| 濃い色 | 10%~30%程度 | 目元がほとんど見えない | 晴天時の屋外、ビーチ、スキー、強い日差し | トンネルや暗い場所、夜間運転には使用不可 |
【注意!】
特に濃い色のレンズは、急にトンネルや暗い場所に入ると視界が極端に悪化し、特に車の運転では危険を伴うことがあります。
運転に使用する場合は、日本のJIS規格に基づいた視感透過率が75%以上のレンズを選ぶようにしましょう。
濃度によっては運転時に使用できないことを覚えておいてくださいね。
カラー別の特徴と、最適な使用シーンを詳しく解説!
ここからは人気のカラーごとに、見え方の効果と具体的なおすすめ使用シーンを、より詳しくご紹介します。
色の選び方が分からない方の参考になれば嬉しいです。
色の特徴が分かりやすいよう、濃度50%程度のカラーで比較しています。
グレー系

- カラーの特徴: 景色の色を変えずに、まぶしさだけを均一にカットしてくれる、とってもニュートラルなカラーです。自然な視界を保ちながら光量を下げてくれるんですよ。
- 見え方の効果: 色彩が自然に見えるため、長時間かけていても目の疲れを感じにくい、クリアな視界が得られます。どんな色のお洋服にも合わせやすい万能カラーです。
- おすすめの使用シーン: 車の運転、ゴルフ、ウォーキングなど、信号機や標識の色を正確に識別する必要があるオールマイティな日常使い。
特に色の調整が不要な運転には一番適しています。
ブラウン系

- カラーの特徴: 太陽光に含まれる青色の光を効果的にカットし、視界全体のコントラストを高めてくれます。
- 見え方の効果: 遠くの景色や物体の輪郭、地面のわずかな凹凸などがくっきりと見えやすくなるのが大きな魅力です。視界全体が暖色系になるため、落ち着いた見え方です。
- おすすめの使用シーン: ゴルフ、テニスなど、視界のコントラストを必要とするスポーツや、落ち着いた暖色系のファッションがお好きな方に。視界が暗くなりすぎないため、曇りの日にも効果を発揮してくれます。
グリーン系

- カラーの特徴: 景色の色を大きく変えることなく、視界全体をマイルドで落ち着いたトーンにするカラーです。人間の目が最も認識しやすいとされる緑色の光を多く取り込むため、自然な視界が得られやすいのが特徴です。
- 見え方の効果: 色の変化が比較的少なく光のまぶしさをバランス良くカットするため、長時間装用しても目が疲れにくい快適な視界が得られます。バランスがよく使いやすいカラーです。
- おすすめの使用シーン: ドライブ(特に長距離運転)、自然の中での散策、ハイキング、釣り、ガーデニングなど、長時間にわたって自然の中で過ごすシーン。 特に目のリラックス効果を重視したい方に最適なカラーです。
ブルー系

- カラーの特徴: 視界に涼しげでクールな印象を与え、見た目にも爽やかなカラーです。
- 見え方の効果: 強い日差しや照り返しによるまぶしさを効果的に抑え、クリアな青空がさらに青く見えるような清涼感のある視界が得られます。視感度の高い波長(550nm)の波長の光を調整することで、まぶしさへの敏感さを和らげる効果があります。クールで知的な印象を演出したいときにも最適です。
- おすすめの使用シーン: 夏のファッションアイテムとして清涼感を演出したいときに。
パープル系

- カラーの特徴: 色味の主張が比較的少なく、肌の色を健康的に美しく見せてくれる効果があるため、特に女性に人気が高いエレガントなカラーです。
- 見え方の効果: まぶしさを抑えながらも、視界の明るさを比較的保ちます。視感度の高い波長(550nm)の波長の光を調整することで、まぶしさへの敏感さを和らげる効果も期待されます。
- おすすめの使用シーン: 普段使い、ショッピング、タウンユースなど。顔色を良く見せたい方や、エレガントで上品な印象を演出したい方におすすめです。
イエロー系・オレンジ系

- カラーの特徴: 可視光線のうち、青い光の波長を大幅にカットする特性を持っています。
- 見え方の効果: 曇りの日や雨の日、夕暮れ時など、光量が少ない状況でコントラストを向上させ、視界を明るく感じさせる効果があります。
- おすすめの使用シーン: 夜間運転(※視感透過率75%以上の薄い濃度のみ)、雨天時の運転やスポーツ、射撃や狩猟など。
濃いイエロー・オレンジのレンズは、夜間運転には使用できない場合があります。
夜間に使用する可能性がある場合は、必ず視感透過率75%以上の極めて薄い濃度を選び、必ずメガネ専門店で「夜間運転適合」について相談してから購入してください。
また、釣りや雪山など特に反射が強い場面では「偏光機能付き」のレンズにすることで、より効果的にまぶしさをカットし快適に過ごすことができますよ。
偏光機能についてより詳しく知りたい方は、下記のブログを参考にしてください。
シーンで変わる偏光サングラス🕶おすすめカラーの見え方を一気にご紹介!
選び方のポイント:目的に合わせた濃度とカラーの組み合わせ
カラーレンズを選ぶ際は、「濃度(光のカット率)」と「色(見え方)」のバランスが、快適さに大きく影響します。
具体例をあげてみるので、参考にしてみてくださいね。
【具体例1:車の運転と週末のゴルフに使いたいAさん】
- 求める機能:色の正確さ、コントラスト向上、長時間の装用でも疲れにくいこと。
- 色:色の変化が少なく、運転に最適な「グレー系」またはコントラストが高まる「ブラウン系」
- 濃度:運転でトンネルも考慮し、「中間色(30~50%程度)」
【具体例2:普段使いとファッション性を重視したいBさん】
- 求める機能:目元が透けて見える自然さ、肌馴染みの良さ、日常のまぶしさ対策。
- 色:肌馴染みが良く、上品な印象の「パープル系」または落ち着いた「薄めのブラウン系」
- 濃度:室内でも使いやすく、違和感が少ない「薄い色(20~30%程度)」
【具体例3:夕方・夜間の運転やスポーツが多いCさん】
- 求める機能:視界の明るさ確保、コントラストの向上、曇りの日や薄暮時での視認性向上。
- 色:青色光(ブルーライト)を強くカットし、視界のコントラストを劇的に向上させます。視界全体が明るく感じられるのが特徴の「イエロー系」
- 濃度:薄暮や曇りといった光量が少ない環境での使用を考慮し、明るさを優先した濃度の「薄い色(15~25%程度)」
【具体例4:屋外活動が多く、自然な視界を求めるDさん】
- 求める機能:目を疲れさせない自然な見え方、まぶしさの軽減、長時間の屋外活動に適していること。
- 色:人が最も自然に感じる色とされ、色調の変化が少なく、目が疲れにくい視界の「グリーン系」
- 濃度:屋外での装用時間が長いため、しっかりとまぶしさをカットしつつ、暗くなりすぎないバランスの「中間色~やや濃いめ(40~60%程度)」
ご自身のライフスタイルとレンズに求める機能を明確にすることで、最適な一本が選びやすくなりますよ。
目的や用途に合ったカラーレンズを選び、自分にぴったりなメガネを手に入れましょう!
カラーレンズは、あなたのライフスタイルや使用目的に合わせて選ぶことで、その効果を最大限に発揮し、目の快適さを格段に向上させてくれます。
まぶしさ対策や眼の健康を守る「機能性」、見え方の向上や、なりたい自分を表現する「カラー」、そして使用シーンに合わせた「濃度」。
各カラーの特徴や濃度の目安が参考になれば幸いです。
メガネ屋さんでは、サンプルのカラーレンズが置いてあり実際に顔に当てて見え方や顔うつりを確認できるところも多いです。
店員さんに相談すると、フレームとの組み合わせなども含めアドバイスがもらえますよ。
ぜひあなたにぴったりのカラーレンズを見つけてくださいね😄