■PC距離視線移動計測の比較
従来の中近レンズは、レンズの下の方でピントが合うため、ワイド感が不足するとともに画面の上部を見る際は顎を上げる姿勢になります。「ベルーナレゾナスプレッソR」は近中エリアが広いので無理のない自然な視線でPC距離にピントを合わせることができます。モバイル機器の利用や生活シーンの変化にも対応。 いつでもどこでも快適に。
スマートフォンやタブレット端末などの急速な拡大で、オフィスや家庭はもちろん、お出かけ先で「近く」を見るシーンが多くなりました。「ベルーナレゾナスプレッソR」は、いつでもどこでも持ち歩いて、さっと取り出して使う、「近く」を快適にするメガネレンズです。最新の脳科学でメガネレンズを開発
東海光学は自然科学研究機構 生理学研究所(柿木隆介教授、乾幸二准教授)と共同で、メガネレンズをかけている時に脳の中でどの様に見えているのかをテーマに、脳科学の最新の知見を基にした脳磁図(MEG)を使った基礎研究を続けてきました。今回の新商品「ベルーナレゾナスプレッソR」はその共同研究の成果によって生まれました。
脳磁図(MEG)とは
脳内には数億の神経細胞があり、脳はその神経細胞が興奮することによって情報処理を行っています。脳磁図は神経細胞の興奮に伴って流れる電流から起こる磁界の変化を計測、ミリ秒単位・ミリメートル単位の時間・空間分解能で、極めて安全な測定方法によって脳の活動を知ることができます。生理学研究所では306チャンネル脳磁計を用いています。周辺視に着目、脳科学で評価
レゾナスプレッソでは、周辺視に着目。中心視に加えて、特に周辺視の性能を向上させることで『単純に視力として「見える」以上の装用感になること』を期待して開発を進めました。数々のプロトレンズの評価を繰り返し、レンズを商品化
周辺視時の脳反応について、数々のプロトレンズの評価を繰り返し、新開発近中累進レンズ「ベルーナレゾナスプレッソR」として商品化しました。グラフは「ベルーナレゾナスプレッソR」が従来の中近レンズよりも周辺視が脳でより鮮明に見えている事を示しています。ベルーナ レゾナス プレッソRの基本設計
両面累進 + 両面非球面設計
度数条件により複雑に変化する累進屈折力レンズを、両面設計で効果的に歪曲補正。外面の累進形状非球面は、レンズ遠用部と近用部のカーブを各度数に合わせて変化させた12段階の新発想非球面となっており、内面累進設計を超える「ベルーナ レゾナス プレッソR」最大の特長です。N式累進形状非球面(全度数)
プラスレンズの場合は、近用部の歪みが大きいため、近用部を深いカーブで補正することで、歪みを最小限に抑え、遠用部を浅いカーブで調整し、レンズ全体のゆがみを低減しています。(マイナスレンズの場合は、この逆になります。)N式マイルド&クラリティ設計
「ベルーナレゾナス」のN式ワイド&マイルド設計をベースにFPにおける奥行き距離を制御し、さらに最新脳科学の採用で周辺視の明瞭さを向上させた近中新設計。Bs-MC(Both side-Maximum Clearly)法
「ベルーナレゾナスプレッソ」に取り入れられたMC法を、さらに両面設計に進化させ、単焦点に限りなく近い、スムーズでよりクリアな視界と軽薄化を実現しました。2×3クロスデザイン
広さ重視のワイドタイプと奥行き重視のロングタイプの2種の設計と3種の累進帯長が選べる2×3のクロスデザイン。目的に合わせた6種の選択ができ、多様なニーズにお応えできます。設計タイプ
EPで37%加入するワイドタイプとEPで25%加入するロングタイプより選択。累進帯長
累進帯長23㎜、22㎜、21㎜の3種より選択。アイポイント以下を13㎜、12㎜、11㎜に設計しているので、遠近累進との併用に適しています。小さなフレームにも対応
累進レンズの経験を問わず、小ぶりのフレームもお選びいただけます。
インセット別収差最適設計
視線移動時の見え方を向上させるために、インセットの変化により生じる収差バランスをレンズ全体で最適化する設計をしました。新フレキシブルインセット設計
一人ひとりの目の個性に合わせる比類なきカスタム設計。インセット量が0.1㎜単位(0~5.0㎜)で指定でき、近点距離は25~80㎝まで指定可能です。透過光最適設計
網膜上における結像性能の向上と、低ベースカーブ化によるレンズの軽薄化を両立し、さらに非点収差を抑え明視域を拡大しました。乱視度数別最適設計
全方位に対し光線追跡による収差補正を行う、高性能収差コントロール設計。乱視度数でも視野が広く鮮明になりました。新ファインエッジ加工(オプション)
「ファインエッジ加工」は光学上使用しない部分のコバを削るため、視野を損なうことなくフチ厚を低減し、マイナス強度レンズを薄く美しく見せるフチ厚低減加工です。