東海光学お客様相談室の水谷と申します。
前回に引き続き、白内障術後の方が困っているまぶしさ対策につきましてアドバイスさせていただきます。今回は室内向け及び夜間運転向けのサングラスを説明させていただきます。室内では蛍光灯のまぶしさやパソコン画面のちらつきなど気になるかと思いますし、また特に夜間運転時の対向車のヘッドライトのまぶしさは周りを見えなくさせ危険です。でもサングラスをかけることによりライトのまぶしさを軽減できても暗さで視認性を落とすことはできません。よって夜間運転時にはJIS規格で定められているように視感透過率75%以上あるカラーの中で効果の高いもの紹介させていただきます。
※視感透過率 人の眼の感度をもとに最も明るく感じる中間波長の透過率
※室内及び夜間運転向けカラーの選び方ワンポイントアドバイス
室内ではブラウン系・グリーン系・バイオレット系がお勧めですが、夜間運転時ではイエロー系をお勧めします。夜間運転可能なカラーの中で散乱する青色光のカット率がずば抜けているからです。これらのカラーサンプルを店内にて目にかざしていただき、照明などでご確認ください。夜間運転向けのカラーにつきましては店舗の了解のもと、暗くなった屋外にてご確認ください。
<室内向け>
前回のように遮光オーバーグラスでの撮影にしようか迷いましたが、オーバーグラスでは微妙な感じがつかめ難そうだったので一部を除きクリップオンフレームにしました。
※オーバーグラスはすべて在庫していますが、クリップオンフレームはレンズが特注のため製作日数がかかります。
◆ブラウン系:TS 肌色に近い薄いカラーですので目立ちません
◆ブラウン系:NA TSよりも1段階濃いカラーになります
◆グリーン系:RS 一番薄い緑ですがTSよりも少し暗く感じます
◆グリーン系:SA RSをくすませた色合いになり、パソコンにもお勧めです
◆グリーン系:SC RSよりも1段階濃いカラーになります
◆バイオレット系:LV 以外に自然に見えます
室内では必要ないと思われている方も、これらの薄いカラーを試していただくと、思った以上に楽にお感じになるのではないでしょうか。
<夜間運転向け>
◆イエロー系:AC 夜間でも非常に見やすく、ライトもやさしい光にします
◆イエロー系:SP ACをくすませ昼間もかけやすくしました
夜間運転向きのレンズは昼間のサングラスのように暗くできませんので、ライトの光を完全に抑えるというよりもやさしくするといった感じです。イエロー系以外の薄いカラーよりも効果が高いことを含め一度お試しください。
尚、遮光カラーサンプルやオーバーグラスのサンプルをお持ちの店舗につきましては以下のリストでご確認ください。
今回は白内障手術後のまぶしさ対策での「遮光レンズ」を2回にわたりまとめさせていただきましたが、まだまだ色々なケースがございます。もしこのコーナーをご覧の方で、ご質問などございましたらお気軽にご連絡ください。
2015年 8月 初版
2023年 3月 更新