Vol.63 グリーンノートとメガネについてのお話

東海光学お客様相談室の尾上です。

少し前のお話になりますが、Twitter上で「グリーンノート」というものが話題になりましたね。

「視覚過敏でノートの白が光を反射し、鉛筆の線が見にくくなるから白ノートを使いたくない」という学生さんの切なる困り事に対していろいろな方が素早く反応し、無くなりかけていたものが再度見直されるという、ある意味「情報社会」だからこそ成し得た好例だと感じました。

私自身はこうした光の反射などに対する感覚は鈍いほうなのですが、行きつけの本屋さんでみつけたため購入しました。

ちょっとサイズが違いますが、従来の白いノートと比べてみました。

ぱっと見て、確かに楽というか「目に優しい」感覚があります。

光の加減や線の色の関係も多少ありますが、罫線が白いノートのほうがモヤっとして見えるように感じられます。

字を書いてみます。

ぱっと見た目は罫線ほどの差はありませんが、並べて比べるとやはり白い紙のほうがまぶしい印象を受けます。

感じ方には個人差がありますが、みなさんはいかがでしょうか?

同じ職場にまぶしさに敏感なスタッフがいますので試しに見てもらったところ、「たしかにグリーンノートのほうが快適に感じる」と言っていましたし、鈍感な私ですら実際に使用したり並べてみる事で、ある程度の効果を感じることができました

さて、このままではグリーンノートの宣伝のようになってしまいますので、メガネレンズに落とし込んで考えてみたいと思います。

そもそも白い紙に比べてグリーンノートのほうが見やすい理由の一つに「光の反射によるまぶしさを抑える効果がある」ということが挙げられています。

なるほど、そういうことであればむしろメガネレンズの出番です。

このワンポイントアドバイスでも何度かご紹介しておりますが、弊社にはまぶしさを緩和する「遮光眼鏡」という商品があります。

※詳細は以下をご覧ください。
Eyelife まぶしさを感じるすべての方へ : 遮光眼鏡とは
Vol.2 遮光レンズについて
Vol.20 メガネの上からかけられる遮光オーバーグラス

いくつかカラーがある中で、最も色調が近そうな「SC」をチョイスしてみました。

写真では伝わりにくいかもしれませんが、まぶしさが和らぎくっきり見えます。

グリーンノートが紙の色を白から緑にすることでノート表面に起こる反射を「抑える」原理とすれば、遮光眼鏡は表面で反射した光をレンズが「吸収(カット)する」という原理となります。

原理は違えども、結果お客様のお悩みを解決できるという点は同様です。

また、メガネであれば「ノートに字を書く・字を読む」という一つのシチュエーションに限らず、掛けている限り日常のどのような場面でも活躍できるという大きなメリットもあります。

続いて、メガネレンズや反射の話からは逸れてしまいますが、グリーンノートが見やすいもう一つの理由として「緑」が認識しにくい色である、という点も補足させていただきたいと思います。

以下の図を見比べてみて下さい。

左の図をご覧頂くと、赤や青に比べ緑の文字や丸が「ぼやっ」とした感じがおわかりいただけると思います。特に文字のほうが顕著ではないでしょうか。

右図はまさにグリーンノートの効果を示すものです。青や赤に比べて、緑字に黒文字が一番はっきりと見えませんか?

認識しにくい=脳が無意識に認識しようとしない、ということです。

この原理で考えると、グリーンノートは他の色に比べて「緑の生地色を認識しにくいがゆえに、そこに書かれた黒色の文字が際立ってよく見える」ということになります。

反射という視点だけではなく、色の原理を上手に活かした素晴らしい商品なんですね。

以上、今回は話題となった「グリーンノート」を題材にさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

このツイートにいち早く反応した某社さんのコメントに、「抱えていたお悩みが、雑貨との出会いで変わる、こんなに嬉しい事はありません。」というお言葉がありました。

「雑貨」を「メガネレンズ」に置き換え、私共も全く同感です。

ただ、先にも記述したとおり「メガネレンズ」であればどのような場面でも活躍できるというメリットはあります。メーカーとしては、是非ともこうしたメガネレンズをご活用頂けたらと強く思うのですが、今回ご紹介したような遮光眼鏡は無色の視力補正という目的のレンズとは異なり、「色が入っている眼鏡」になりますので、学校や仕事などでの日常使用は抵抗を感じられたり、人目が気になってしまうというデメリットは否定できません。

昨今、来年のパラリンピック開催の影響もあり、様々な症状や個性への理解が急速に深まってきているように感じますが、まだまだ抵抗感や違和感をもつ方もいらっしゃいます。事実、このツイートにさえ批判的なコメントも散見されたそうです。

今よりもっと「色眼鏡」で見ない・見られない優しい世の中に変化していくことを期待しつつ、弊社もメガネレンズを通して微力ながら皆様のお困り事の解決に貢献できるよう、日々精進してまいります。