メガネレンズ
お客様相談室からのワンポイントアドバイス
ホームお客様相談室からのワンポイントアドバイス › あなたに合った累進レンズを選ぶために知っておきたい設計の違い

東海光学お客様相談室です。
「累進レンズ」とは、1枚のレンズの中で境目がなく、度数がグラデーションのように変化する特徴のレンズで、「遠近両用」や「中近両用」、「近用ワイドビジョン」などと呼ばれています。

今回は、その「累進レンズを選ぶために知っておきたい設計の違い」についてお話しします。

累進レンズのメリット

・1本のメガネで様々な距離に対応:遠くも近くも1本のメガネで見ることが可能です。

・見た目がスマート:レンズに境界線がないため、外見からは老眼鏡とわかりにくいです。

・視線移動でスムーズな度数調整:視線を上下させることで、遠くから近くまで自然な見え方に調整できます。

累進レンズの注意点

・視野の狭さ:単焦点レンズに比べると、視野が狭く感じることがあります。

・見え方感じ方:レンズの構造上、周辺部にユレ・ゆがみを感じることがあります。顔を上下に動かして見るようにすると、ユレ・ゆがみを軽減できます。

・フィッティングの重要性:視線の高さとレンズの位置関係が見え方に大きく影響するため、眼鏡店による適切なフィッティングが重要です。

累進レンズの種類

累進レンズには種類があります。

・遠近両用レンズ:遠くから近くの手元まで見ることができるレンズです。外出時や車の運転、オフィスワークなど、1日を通して使いたい場合におすすめです。

・中近両用レンズ:手元から室内(4m程度)の範囲を見えやすくするレンズです。 室内での使用に向いており、テレビを見たり家事をしたりする際におすすめです。

・近用ワイドビジョンレンズ:デスクワークに適したレンズで「近々レンズ」とも呼ばれます。手元から約1メートル以内の範囲が見やすく、パソコン作業や読書などにおすすめです。

累進レンズの設計

累進レンズには設計の違いがあり、それぞれに特徴があります。
累進レンズの設計の違いにより、ユレ・ゆがみの感じ方も違ってきます。
※感じ方には個人差もございます。

外面累進設計

レンズの表面(外側)に度数が変化する部分「累進面」がある設計で、累進レンズ発売初期からある設計です。老眼の症状を感じはじめた方や、加入度数が少ない方に向いています。左右の視野が狭く、ユレ・ゆがみを多く感じるという短所があります。

内面累進設計

レンズの裏面(内側)に度数が変化する部分「累進面」がある設計で、外面累進設計よりも視野が広くスッキリした視界が得やすく、現在では比較的スタンダードな設計とされています。

両面累進設計

レンズの表面(外側)と裏面(内側)の両面に度数が変化する部分「累進面」がある設計です。この設計により、ユレ・ゆがみを低減する技術が取り入れられ、内面累進設計よりもさらに広い視野をクリアに見ることが期待できます。
特に、見え方にこだわりたい方におすすめの設計です。


※上記画像は設計の違いによる見え方をご理解いただくためのイメージになります。
※度数・選択されたフレーム等の条件より見え方は異なります。
※実際の見え方やユレ・ゆがみの感じ方は眼鏡店のトライアルにてお確かめください。
※東海光学では2025年8月31日を持ちまして外面累進設計のレンズの販売を中止させていただくこととなりました。

最後に(参考リンクあり)

累進レンズの設計には、それぞれにメリットや特徴があります。この記事が、あなたに合ったレンズを選ぶ際のヒントになれば幸いです。

実際の見え方や感じ方は、眼鏡店でのトライアルやフィッティングによって確認するのが一番です。ぜひ専門スタッフの方と相談しながら、あなたに合った最適なレンズを見つけてください。


※参考:シニアレンズ | お客様相談室からのワンポイントアドバイス

※参考:公式ブログ › 老眼鏡のレンズ選び 単焦点・累進の違いとおすすめレンズ


                                       

お客様相談室

最寄りの弊社商品取扱店のご案内をさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。

お電話の場合

お客様相談室0564-27-3050

受付時間 : 月曜日から金曜日の9:30~13:00、14:00~17:30
(祝祭日、GW、お盆、12月31日から1月3日を除く)

メールの場合

メガネレンズに関する問い合わせはこちらです。

メールで問い合わせ