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お客様相談室からのワンポイントアドバイス
ホーム › お客様相談室からのワンポイントアドバイス › 遮光眼鏡の視感透過率とは?|数字だけでは分からない効果的なカラーの選び方

こんにちは。
東海光学お客様相談室です。

遮光眼鏡をご検討中のお客様から、次のようなご相談をいただくことがあります。

「遮光眼鏡のパンフレットには、
カラーごとに”視感透過率(しかんとうかりつ)”という数字が表示されています。
この数字から遮光眼鏡の効果を判断できますか?」

遮光眼鏡CCPのパンフレットに視感透過率が表示さている図

遮光眼鏡を選ぶ際、パンフレットを確認される方も多いかと思います。

その中の「視感透過率」という数値を見て、
✅「濃度と何が違うの?」
✅「透過率の数字は低い方がいい?高い方がいい?」
✅「60%と35%なら、35%の方が効果が高い?」
✅「すべてのカラーを試すのは大変なので、数字を基準に選びたい」
と思われる方がいらっしゃいます。

まずは結論をお伝えします。

遮光眼鏡のカラー選びにおいて大切なことは、
”視感透過率の数字だけを基準に選ぶこと”ではありません。
実際にカラーを試すことで、
ご自身が「まぶしさが和らぐ」「快適」と感じるカラーを選ぶことが重要です。

視感透過率は、レンズをどれくらいの光が通過するかを示す数値であり、
カラー選びのひとつの目安にはなります。

しかし遮光眼鏡は、視感透過率の数字だけで最適なカラーを判断できるものではありません。
同じような視感透過率でも、カラーによって光の通し方に違いがあるので、
見え方やまぶしさのやわらぎ方が異なります。
そのため、快適に感じるカラーには個人差があります。

今回は、遮光眼鏡のカラー選びで知っておきたい「視感透過率」についてと、
ご自身に合ったカラーを見つけるための考え方をご説明します。

まず知っておきたい「可視光線(かしこうせん)」

私たちの身のまわりには、
太陽の光、蛍光灯やLED照明、街灯、自動車のヘッドライトなど、
さまざまな光があります。

これらの光の中で、人の目で見ることができる光を可視光線と呼びます。
可視光線は、おおよそ380nmから780nmの波長の光です。

私たちは、この可視光線によって物の形や色を認識しています。

可視光線領域を表す図

遮光眼鏡をはじめ、サングラスやカラーレンズは、
この可視光線の、どの波長をどれくらい通すのか、どのくらいブロックするのかによって
見え方が変わります。

それを示す指標のひとつが「視感透過率」です。

「視感透過率(しかんとうかりつ)」とは?

視感透過率とは、
人の目が感じる明るさを基準に、レンズがどのくらい光を通すかを表した数値です。

光を全く通さない状態を「視感透過率0%」
全ての光を通す状態を「視感透過率100%」として表します。

例えば、視感透過率40%のレンズは、
人が明るさとして感じる光を約40%通すことを意味します。

JIS規格で定義されている数値

視感透過率は、日本産業規格(JIS)で計算方法が決められています。

感覚的な数字ではなく、公的な基準に基づいた数値なので
レンズの性能を比較するための重要な値として使われています。

人の目はすべての光を同じ明るさで感じているわけではありません

ここで少し不思議に思われるかもしれません。
「光を40%通す」というなら、単純に光の量だけを測ればよいのでしょうか。

実は、人の目はすべての波長の光を同じ明るさで感じているわけではありません。

人間の目は、明るいところでは、緑色付近の光を最も明るく感じ、
青色や赤色に近づくほど同じ量の光でも暗く感じるという特徴があります。

これを表したものが比視感度曲線です。
555nmの波長付近の感度が高いことを表しています。

明所視比視感度曲線

そのため、レンズの明るさを評価する際には、単純な光の量ではなく、
「どれくらい明るく感じるか」を考慮する必要があります。

視感透過率は、この比視感度曲線をもとに計算されており、
人が感じる明るさに近い数値として表示されています。

つまり、視感透過率は単なる光の透過率ではなく、人間の見え方を考慮した指標なのです。

「視感透過率」と「濃度」の違い

遮光眼鏡のパンフレットには「濃度」ではなく「視感透過率」が表示されています。

一般的に、カラーレンズやサングラスを選ぶ際に、
「濃度○%」と説明を受けたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

光を「ブロックする割合」と「通す割合」の違い

簡単に言うと、
「濃度」は、レンズがどの程度光をブロックするかを表す目安として使われています。
一方、遮光眼鏡で表示されている「視感透過率」は、レンズがどの程度光を通すかを表しています。

例えば、視感透過率が75%のレンズであれば、光を75%通している状態です。
反対に、濃度で考えると約25%となり、「光を約25%カットしている」と考えることができます。

そのため、
視感透過率(%)+濃度(%)≒100
(視感透過率と濃度を足すと、おおよそ100になる)
という関係になります。
※実際の見え方はレンズカラーによって異なるため、あくまで目安としてお考えください。

「濃度」は感覚的な表現

「濃度」は直感的で分かりやすいのですが、実は明確な定義はありません。

数値の意味が統一されていないため、メーカーによって表現はまちまちです。
カラーレンズを選ぶ時の目安として使われている、「商品名」のようなものですね。

視感透過率の数字だけでは選べない理由

一般的に、まぶしさ対策でサングラスを選ぶ際は、
「レンズの色が濃い方が効果が高そう」
というイメージを持つ方が多いかと思います。

そのため、
「視感透過率が低ければ低いほど、効果的ではないか?」
と思われるかもしれません。

しかし、遮光眼鏡は単純に光の量を減らすためのレンズではありません。

遮光眼鏡は、まぶしさの原因となる特定の波長の光を選択的にブロックすることで、
見やすさや快適さの向上を目指しています。
また、明るさを感じる光を透過させて、明るさを確保しています。

つまり重要なのは、
「どれだけ光をブロックするか」だけでなく、「どの光をブロックするか」
なのです。

まぶしさの原因となる光や刺激と感じる光には個人差がある

まぶしさの原因となる光や刺激と感じる光には個人差があります。

例えば、可視光線の中でも、青色系の光(短波長の光)をまぶしく感じる方もいれば、
緑色から黄色付近の光(中間波長の光)に強い刺激を感じる方もいます。

そのため、ある方には青色系の光を多くカットするカラーが快適でも、
別の方には中間波長の光をカットするカラーの方が見やすく感じられることがあります。

視感透過率が同じようなカラーであっても、
ブロックする波長が異なれば見え方や快適さは変わります。

カラーにはそれぞれ効果の違いがある

東海光学の遮光眼鏡には、
イエロー系、ブラウン系、グリーン系、グレー系、バイオレット系など、さまざまなカラー系統があります。
それぞれ透過する波長、ブロックする波長が異なるため、
同等の視感透過率であっても効果や感じ方が変わります。

⚠️感じ方には個人差がありますので、参考までにご確認ください。

【イエロー系】YL 視感透過率60%

CCP YLの分光透過率曲線
  • カラーの特徴: 
    ・可視光線のうち、青色光(短波長)を大幅にブロックする
    ・明るさを感じる光を多く通すので、とても明るく感じやすい
    ・コントラスト感(明暗の比)の向上効果が高い
  • 見え方の効果: 
    ・曇りの日や雨の日、夕暮れ時など、光量が少ない状況でも視界を明るく感じさせる
    ・地面のわずかな凹凸などがくっきりと見えやすくなる
    ・レンズを通して見る視界の黄色みが強く、色調変化が大きい

【ブラウン系】FL 視感透過率 57%

CCP400 FLの分光透過率曲線
  • カラーの特徴: 
    ・可視光線のうち、青色光(短波長)を効果的にブロックする
    ・明るさを感じる光を多く通すので、比較的明るく感じやすい 
    ・コントラスト感(明暗の比)の向上効果が期待できる 
  • 見え方の効果: 
    ・イエロー系ほどではないが、光量が少ない状況でも比較的視界を明るく感じさせる
    ・地面のわずかな凹凸などが分かりやすい
    ・レンズを通して見る視界の黄色みが強く、色調変化を感じる。

【グリーン系】NL 視感透過率 48%

CCP400 NLの分光透過率曲線
  • カラーの特徴: 
    ・レンズを通して見る視界の色を大きく変えることがない
    ・人間の目が最も認識しやすいとされる緑色の光を多く取り込むため、自然な視界が得られやすい
  • 見え方の効果: 
    ・色の変化が比較的少なく光のまぶしさをバランス良くブロックする
    ・長時間装用しても目が疲れにくく、快適な視界が期待できる

【グレー系】MG 視感透過率 55%

CCP400 MGの分光透過率曲線
  • カラーの特徴: 
    ・可視光線を均一にブロックするため、レンズを通して見る視界の色調変化が少ない
    ・明るさを感じる光を効果的にブロックする
  • 見え方の効果:
    ・光量を落とす効果が高い
    ・暗く感じやすいため、地面の凹凸などが分かりづらい
    ・色彩が自然に見えるため、長時間かけていても目の疲れを感じにくい

【バイオレット系】MV 視感透過率 55%

CCP400 MVの分光透過率曲線

カラーの特徴: 
・赤や青といった色味を強調させる
・明るさを感じる光を効果的にブロックする

見え方の効果: 
・まぶしさを抑えながらも、視界の明るさを比較的保つ
・レンズを通して見る色味が鮮やかに見える

効果的と感じるカラーには個人差がある

まぶしさの感じ方にも個人差があり、また効果的と感じるカラーにも個人差があります。

例えば、ブラウン系の遮光眼鏡が見やすいと感じる方がいる一方で、
グリーン系カラーの方が快適だと感じる方もいらっしゃいます。

そのため、
「視感透過率が低い=誰にとっても見やすいレンズ」
「視感透過率が低い=効果が高いレンズ」
とは一概に言えません。

遮光眼鏡選びで大切なのは、
視感透過率の大小ではなく、ご自身がどのカラーを見やすいと感じるか
です。

運転や歩行など、路上での使用から考慮するカラー選び

遮光眼鏡は、JISに基づいて、
視感透過率を基準に、昼間・薄暮れ時の路上使用の適合不適合を定めています。

CCPのパンフレットに薄暮・夜間使用、昼間使用の適合不適合を表示している図

安全性の観点から、JIS規格による視感透過率の規制が定められています。

昼間の運転および路上使用:視感透過率8%を超えていること
薄暮時の運転および路上使用:視感透過率75%を超えていること

遮光眼鏡は、可視光線のうち一部の透過を抑制するレンズです。
そのため、カラーによっては色味の識別が困難になります。
信号の誤認識などの危険性があるため、運転に使用する場合などは特に注意が必要です。

眼科や眼鏡店にてカラーを選定する際は、「昼間や夜間の運転が可能か」を必ず確認しましょう。

遮光眼鏡のカラー選びで大切なこと

遮光眼鏡選びで大切なのは、
「視感透過率が低く、濃い色のレンズを選ぶ」のではなく、
「ご自身が見やすいと感じるレンズを選ぶ」ことです。

視感透過率は、レンズの明るさを知るための目安のひとつですが、
その数字だけでは快適なカラーかどうかまでは分かりません。

そのため、
遮光眼鏡のサンプルレンズを目にかざして、実際の見え方を確認しながら選ぶことがとても大切です。

遮光眼鏡トライアルキット

🚩遮光眼鏡のサンプルレンズお取り扱い眼鏡店はこちら👇🏻からご確認ください。

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結論|視感透過率よりも「ご自身に合ったカラー選び」が大切

遮光眼鏡のパンフレットを見ていると、どうしても視感透過率の数字が気になります。

数字で比較できるため、
「まずは視感透過率を基準に選びたい」というお気持ちもよく分かります。

実際に、視感透過率はレンズの明るさを知るための大切な指標であり、
カラーの特徴を把握したり、運転時の使用を考えたりする際の目安になります。

しかし、視感透過率は見やすさや快適さを表す数字ではありません。
同じような視感透過率でもカラーによって見え方は異なり、
まぶしさの感じ方や見やすさにも個人差があります。

また、どの波長の光を刺激的と感じるかには個人差があるため、
「見やすい」と感じるカラーも人それぞれです。

遮光眼鏡のカラー選びにおいて大切なのは、
”視感透過率の数字だけを基準に選ぶこと”ではありません。
実際にカラーを試すことで、
ご自身が「まぶしさが和らぐ」「快適」と感じるカラーを選ぶことが重要です。

視感透過率は目安のひとつとして活用しながら、
ご自身の使用環境や見え方に合ったカラー選びをおすすめします。

遮光眼鏡のカラー選びでお悩みの際は、東海光学お客様相談室にご連絡くださいね。

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