お客様相談室からのワンポイントアドバイス

お知らせ:「ライトミラー・ゴールド」は2021年9月末日で販売中止になりました。

最新の情報は、「ライトミラーコート」 をご確認ください。

東海光学お客様相談室です。

前回はカーブフレーム用レンズ“MODECINQ(モードサンク)”シリーズの中でも遠近両用タイプである“ベルーナJX-MODECINQ PAL(ジェイエックス‐モードサンクパル)”をレポートさせていただきましたが、そのレンズはオプションとして「ライトミラー」のコーティングを追加することができ、よりおしゃれ感を演出することができます。そこでそのライトミラーレンズの雰囲気を知っていただくために今回「ライトミラー」レンズのレポートをさせていただきます。今回のポイントとしましてはクリアレンズにコーティングした「ライトミラー」特有の薄い反射はどんな感じなのか、少し気になると言われている裏面の反射はどうなのか、また薄いカラーを染めたレンズにライトミラーを施した場合ではその表と裏の反射はそれぞれどう変わるのかというものになります。そこで今回のレンズは、無色のクリアレンズにシルバー・ブルー・ゴールドのライトミラーコートをそれぞれ施したものと、薄いグレー系のカラー(アリアーテカラー:アイスグレー10%)を染色したレンズにシルバーミラーを施したもの合計4種をモニターしました。

弊社の「ライトミラー」は透明のレンズにミラーコーティングしたり、眼鏡店様の店頭にあるカラーサンプルやサングラスフレームに使われているダミーレンズなどのカラーを自由にお選びいただき、そのカラーを染めたレンズにミラーコートをコーティングします。よってその選ばれたカラーの濃度や色調との組み合わせにてミラーの反射が変わって見えます。つまり濃いカラーを選ばれれば強く反射し、薄いカラーであれば反射も抑えられます。尚、ミラーのコーティングカラーは「シルバー」「ブルー」「ゴールド」を選ぶことができます。


レンズの上半分の背景を黒くしたので上半分がミラー反射も強くなった状態、下半分が薄い反射になっています。

このミラー反射のメカニズムは例えば、刑事ドラマなどでよく見る取調室でおなじみのマジックミラーはご存知かと思います。取調室の中は明るく、隣の部屋は暗いため取調室側から見ると鏡のように見えますが、隣の部屋からは透けて見えます。しかし隣の部屋も明るくすると取調室側からも透けて見えてしまいます。これと同じで透明なレンズもしくは薄いカラーを選ばれた場合、ミラーコートの反射は昼間の明るい場所では透けて見えます(普通の無色レンズよりもきらきら感はありますが)が、日陰や室内など少し暗い場所ではミラー反射は強く見えます。尚、環境によっては、ミラー効果が裏面にも出てしまいます。いわゆる後ろの景色の映り込みが発生します。「見る」ことよりも「見られること」を追求したレンズですので、購入された方はあまり気にされないことかもしれないですが、私としては確認したい内容でした。尚、「ライトゴールドミラー」「ライトシルバーミラー」につきましては、無色のクリアレンズに施したとしても視感透過率が75%未満ですので、夜間や薄暗い場所での運転には適さないレンズになっています(夜間運転不適合)のでご注意ください。

モニター結果

 ミラー反射の変化について

  • 明るい窓に顔を向けると相手からは窓が反射して見えますが、窓側から室内を見ると相手からは透明なレンズに見えます。まるですばやく別のメガネに変えたように見えます。
  • 夜間運転時にバックミラーに映った自分のメガネはミラー反射が強く見え、インパネの光がくっきりと反射していました。昼間でも車の中は周りよりも暗いのでミラー反射は強く出るようです。

環境によってミラー反射も変わります

「アイスグレー」は現在は対応していないカラーです。

 

 裏面反射について

  • シルバーとゴールドについてはかけた瞬間に自分の目・肌や後ろの景色などが薄く反射して見え、かなり気になりました。ブルーの場合は、同じように反射はしていますが目立たない色のせいかシルバーやゴールドほど気になりませんでした。
  • 環境により裏面反射が強くなったり、感じなかったりしますので慣れが必要かもしれません。例えば明るい方向に顔を向けると自分の目や肌が反射して映りますが、背を向けると後ろの明るい景色が映ります。
  • 夜間運転が唯一可能な無色透明レンズに施したライトブルーミラーの夜間運転時での裏面反射ですが、思ったほど私は気になりませんでした。

 その他

  • 無色透明のクリアレンズにミラーをかけるとミラーの色の補色がでてしまいますので若干ですが無色クリアレンズでも素材に色がついているように見えます。シルバーミラーの場合は少しグレーに見えますがミラーと同じような色なので気づかないかもしれません。ブルーミラーの場合はブラウンがかって見え、その変化はわかりました。ゴールドミラーの場合は少し青っぽく見えます。
 

 まとめ

  • 無色レンズや薄いカラーレンズにライトミラーコートした場合は、昼間はあまりミラーのように見えないので、普通のレンズかと思わせながら、環境によっては軽くミラー反射するのでメガネへのこだわりが伝わります。上品かつおしゃれ感覚の高いメガネになるかと思います。ただし裏面の反射が気になるかもしれませんので少しカラーをつけたほうがいいかもしれません。
  • レンズにつけるカラーとの組み合わせや環境による反射の変化でイメージがかなり変わり、常に新しい発見ができ楽しくなります。
  • 無色レンズにライトミラーをされた場合でも場面によっては反射が強く出ることや、少し色つきのレンズに見えますので、ビジネス時には使えないかもしれません。
  • 無色レンズでもシルバーとゴールドのライトミラー付のレンズは夜間運転には使えませんのでご注意願います。ブルーミラーで夜間運転される場合でも、裏面の映り込みが運転時の障害になるかもしれませんので特に夜運転される場合はご注意願います。
  • 屈折率1.76素材や中近レンズ・近用ワイドビジョンレンズなど対応していないレンズもございますので店頭でご確認ください。
  • ミラーコートのお手入れですが、普通のレンズと変わりませんのでご心配なく。

弊社のホームページ(特にこのワンポイントアドバイス)が少しでも皆様のお役にたてばと願っておりますが、何かご意見やご要望、ご質問などございましたらご連絡下さい。

2022年 9月 初版
2024年 1月 更新

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