東海光学お客様相談室です。
最近「夜間運転時に対向車のライトがまぶしいので、その対策用のレンズはありませんか?」とのお問い合わせを多く頂くようになりました。これはヘッドライトに使われるランプの光量が高くなってきた影響でしょうか。そこでそのまぶしさを抑えるにはサングラスや偏光レンズのような透過率の低いものが必要だと思いますがそれでは暗くなってしまいかけることができないので何かないかというものです。
そこで弊社としては光量をあまり落とさず、それでいてまぶしさを抑えながらコントラストを高めるレンズが好適ではないかとの観点より、遮光レンズのCCP400シリーズの中から「TS」「NA」「AC」カラーを夜間運転される方にお勧めしています。このことは以前「白内障術後のまぶしさ対策」でもアドバイスさせていただきました。
参考:遮光レンズについて
参考:白内障術後のまぶしさ対策
これらのカラーを弊社偏光レンズと透過率(光がレンズを透過する割合)で比較してみました。数字が低いほど光を通さない濃いめのカラーになると思ってください。
お知らせ:偏光レンズ「アクトグレー40、アクトグレー70、アクトブラウン70」は2019年3月を持ちまして販売を中止しております。
[偏光レンズ] | [遮光レンズ] |
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アクトグレー40:40% | CCP400 AC:90% |
アクトグレー70:18% | CCP400 TS:91% |
アクトブラウン70:18% | CCP400 NA:82% |
※JISでは透過率が75%未満のレンズは、夜間や薄暗い場所で視力低下の危険性があるので、夜間や薄暗い場所での運転には適さないとしています。よって上記偏光レンズでの夜間運転はできません。
今回はそのカラーの中から「NA」カラーで夜運転することにしました。
レポートのポイントは
1.薄いカラーなのにまぶしさはどれくらい抑えられるか
2.夜間、色つきでも支障はないか。コントラスト効果はどうか。
結果は
■ライトのまぶしさ
濃いカラーで光そのものを抑えるというものではありませんので、その効果がすぐにわかるというものではありませんが、ライトの周りに分散して見えていた白っぽい光が抑えられていますし、落ち着いて見えます。
■コントラスト
若干暗い場所も見分けることができるくらいの鮮明さを感じますし、何の違和感もなく自然に見ることができました。
[無色レンズ] | [CCP400 NA] |
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■まとめ
昼間でもかけているとまぶしさを適度に抑えることができますので、1日中かけられるカラーだと思います。薄いカラーなので印象を悪くすることもなく使え、特にタクシーや物流関係のプロドライバーの方にお勧めします。
[無色レンズ] | [CCP400 NA] |
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「TS」はこの「NA」よりも薄いカラーになり、防眩効果は「NA」よりも少し落ちます。また「AC」につきましては、防眩効果は同じくらいありますが黄色系になり、「NA」よりもコントラストを高めることができ、明るく感じます。遮光レンズのカラーサンプルをお持ちの眼鏡店さんにて、夕方以降暗くなってからカラーサンプルを通し町並みや道路を走る車などを見ていただくなどその効果や色目などをご確認されながらカラーをお選びください。
[CCP400 TS] | [CCP400 NA] | [CCP400 AC] |
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今回は夜間運転とのことでしたが、いっしょに昼間での偏光レンズの見え方を写真に撮りました。晴れた日の昼間の運転はこちらのほうが楽かもしれませんね。
[無色レンズ] | [偏光レンズ] |
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【夜間運転向きレンズ その2に続きます】
取扱店につきましては以下の取扱店情報から店舗検索が可能です。
取扱店情報_店舗検索_遮光眼鏡取扱店一覧
2008年 11月 初版
2024年 9月 更新