「薄く作れるレンズは?」「どのくらい薄くなるの?」というお問い合わせを頂きましたので、実際に厚みがどのくらいになるのかシミュレーションしてみました。

-2.00Dの場合 サイズ75
-4.00Dの場合 サイズ75
-6.00Dの場合 サイズ75
-8.00Dの場合 サイズ70
+3.00Dの場合 サイズ65
+6.00Dの場合 サイズ65
強度になるほど、高屈折率レンズの効果が大きいことが分かります。
シミュレーションに使用したフレーム形状

フィッティング情報:
FPD:72.0mm
PD:30.0mm(左右とも)
EP:10.0mm(左右とも)
-2.00Dの場合

-4.00Dの場合

-6.00Dの場合

-8.00Dの場合

屈折率が1.5のレンズで度数が-6.00Dになると非常に厚くなってしまうことが以上のシミュレーションで分かります。
次にフレームサイズを小さくした場合にどのくらい薄くなるかシミュレーションしてみます。
シミュレーションに使用したフレーム形状

フィッティング情報:
FPD:62.0mm
PD:30.0mm(左右とも)
EP:0.0mm(左右とも)
-2.00Dの場合

-4.00Dの場合

-6.00Dの場合

-8.00Dの場合

以上のようにフレームサイズが小さければ薄くなることが分かります。
レンズの屈折率の違い、フレームサイズの大きさの違い以外にも「薄さ」に影響を与える要素はまだいくつもあります。
乱視度数の場合は「乱視軸」の違いで薄さが変わります。
シミュレーションに使用したフレーム形状

フィッティング情報:
FPD:68.0mm
PD:30.0mm(左右とも)
EP:0.0mm(左右とも)
同度数で乱視軸が90°と180°の比較

近視の方で乱視軸が90°の場合に横長のフレームを選択されますと上側と耳側の厚みに大幅な差が現れます。
レンズの設計の違いでも薄さが変わります。
シミュレーションに使用したフレーム形状

フィッティング情報:
FPD:68.0mm
PD:30.0mm(左右とも)
EP:0.0mm(左右とも)
球面レンズと非球面レンズの比較

度数が強くなるほど、そしてフレームのサイズが大きくなるほどにレンズの縁の厚みが増します。
度数はユーザ一人一人決まっているものです。そしてフレームの大きさや形はユーザの趣味嗜好で決まります。
レンズの縁の厚みが気になる方は屈折率の高い非球面レンズをご使用されることをお勧めします。
シミュレーションに使用したフレーム形状

フィッティング情報:
FPD:64.0mm
PD:30.0mm(左右とも)
EP:0.0mm(左右とも)