あなたの生活に役に立つ、目とメガネにまつわる豆知識をお届けします。
遠くから近くまで見える遠近両用レンズは、ひとつのメガネで生活のほとんどがカバーでき、とても便利。ところが…。メガネに慣れたころ、「何だか、最近、本を読んでいると疲れてしまう。度数は合っているはずなのに…」という方がいます。遠近両用レンズで本を読むには、目線をいつも下に向けていなくてはならず、見やすい範囲も狭いのです。長時間読書をすると疲れてしまうのも、無理はありません。
どんなレンズにも、それぞれ、見えやすい所と見えにくい所があります。すべてをひとつのレンズですますのは、目にとっては大きな負担。見づらい所は別のメガネで補うのが、目にやさしい生活です。ライフスタイルに合わせて、メガネの使い分けをしてみませんか? 見やすいメガネが、生活をもっと快適にしてくれます。
地球的規模で進む環境汚染。オゾン層の破壊。ふりそそぐ紫外線の量が増加し、体への悪影響が心配されています。大量の紫外線は、目にも大敵! 角膜や水晶体に害を与えます。スキー場や海岸で、直射日光や反射光に長い間さらされると、紫外線が角膜を傷めます。紫外線を大量に出す溶接バーナーなどでも、角膜や結膜に激しい炎症が起こります。
また、紫外線は白内障の原因になるともいわれています。現在、プラスチックレンズのほとんどが紫外線をカットしています。掛けているだけで有害な紫外線をカットするメガネ、環境汚染時代の必需品といっても大げさではありません。紫外線カットに強いと思われているサングラス、UVカット機能がついてないものも多くあります。ご購入の際はタグを確認して下さい。
眼科医による医療の一環として装用するメガネ、コンタクトレンズは、医療費控除の対象になるのをご存じですか?
ふつうの近視や乱視は、医療費控除の対象にはなりませんが、以下のような病気が、対象疾患として指定されています。
・疾病名
弱視
斜視
白内障
緑内障
難治性疾患
調整異常
網膜色素変性症
不等像性眼精疲労など9疾患
●医療實控除を受ける際の注意点
1.眼科医の処方箋により眼鏡店で作ったものが対象になります。眼鏡店に直接行って作ったものは、控除になりません。
2.家族の全眼鏡代、全治療費(眼科だけでなく、他科のものを含めた合計)、病院・診療所に行くのにかかった交通費、つきそいの人の費用や交通費の合計額のうち、10万円を越えた金額が医療賓控除の対象になります。
例:眼鏡を含む全治療費の合計額が15万円の場合 15万円 – 10万円 = 5万円
3.医療費控除は、治療した翌年の確定申告時(2~3月)に、税務署に申告してください。
4.眼鏡で医療費控除を受けるには、厚生省で指定した処方箋(眼科医が交付)と、眼鏡店の領収書が必要です。