体験レポート ~ 新コンセプト近中両用レンズ ~

東海光学お客様相談室の水谷と申します。

従来の遠近両用レンズは遠くはすっきり見えるが中間から手元が少し狭さを感じました。そこでその中間から手元を見る機会が多い室内での使用には遠近両用でもレゾナスフィットを、また室内専用設計での中近タイプ、さらにデスクワーク専用の近用ワイドビジョンタイプ(近近タイプ)にてカバーしてきましたが、それでも遠近や中近では近近のようにもう少し手元を広くとか、近近タイプにもう少し奥行き感があったらなどのご要望をいただいておりました。その中で今回レポートさせていただく新開発のレンズは「近く」から「少し先」の視界を快適にした「近中両用レンズ」、そんな感じのシニアレンズになります。もちろん今回も最先端技術である脳科学を設計プロセスに採用しております。

まずは今回のレンズの基本的な部分を簡単にご説明させていただきます。
商品名は “ベルーナレゾナス プレッソ”といいます。基本設計はベルーナレゾナスやレゾナスフィットのような内面累進+内面非球面になり、一人一人の度数ごとに累進設計を変えることのできるタイプであり、外面累進設計タイプよりも揺れ歪みを最適化しております。そして今回の大きな特徴になりますが、広さ重視の「ワイドタイプ」と奥行き重視の「ロングタイプ」の2種の設計があり、また中近タイプではありますが、それぞれに累進帯長(遠方用度数から近方用度数の始まりまでの長さ)がこれも2種(23ミリ・21ミリ)選べる2×2のクロスデザイン選択にて、一人ひとり異なる使用環境や選ばれたフレームデザインへの適合範囲を広げました(以後ワイド23・21、ロング23・21と表現します)。また脳科学といっても今までのレゾナスシリーズの脳が喜ぶ脳科学設計とは切り口を変え、メガネレンズをかけている時に脳の中でどのように見えているかを脳科学の最新の知見にて周辺視の性能を評価しながら向上させ「見える」以上の鮮明な装用感を引き出すというまったく新しい発想を取り入れました。受け売りにてわかりづらい表現で申し訳ございません。

※商品説明ページ「ベルーナプレッソ

それではさっそく体験レポートに移りたいと思いますが、今回は2×2の4タイプそれぞれの装用感を同条件で比較するために、同じ形のフレームを4本用意しました。もちろん以前の体験談で使用した中近タイプや近近タイプのメガネも引っ張り出し、それらとの比較もさせていただきます。ただワイドとロングの違いは認識できると思いますが累進帯長の組み合わせでの違いはどこまで認識できるのか正直不安です。はたしてその違いはいかに?!

近距離:手元の資料やパソコンなど

どちらかをよい評価をするともう片方が悪く思われるかもしれませんが、4本とも遠近両用タイプに比べ広く見えることをベースにしてお話しします。

想像通りロングよりもワイドのほうが手元に置いてある資料や新聞はしっかり広く見えます。特にワイドタイプは今まで感じたことのないくっきり感があり少し驚きました。この見え方が周辺視の向上の結果なのでしょうか。次に新聞を広げて見てみました。ロングも私には広く見えました。ワイドとの比較ではワイドのほうが広いですが、ロングだけを初めてかけられても今までお使いの遠近両用よりも広く見やすくなりますのでご安心ください。

そしてパソコン画面に目を移してみましたが、パソコン画面では広さの範囲が限られるので4つの違いは正直よくわかりませんでした。

中距離:2メートル先のポスターなど

顔を対象物の正面に向けあごを少し上下させレンズを通して見る部分を変えることで、それぞれの焦点の合うところを見つけながらどれも同じように見ることができました。この距離くらいでもワイドタイプのほうが視界は広いようです。またどちらのタイプもこれくらいの距離であれば人の顔が遠近タイプよりもくっきり見えました。

長距離:15メートル先のカレンダーや人の顔など

これだけ離れても人の顔やカレンダーの数字はどちらのタイプでも識別はできます。ワイドタイプのほうがぼけた感じになりますし、ロングタイプでも遠近タイプほどくっきり感はありませんが、特に室内では困ることはないようです。年齢的にもまだ若く調整力が残っているからそこまで見えてしまうのでしょうか。ただこれらのタイプは室内専用のレンズですのである程度見えるからといっても車の運転には使用しないでください。よろしくお願いします。

従来品の中近レンズ(エブリ)近近レンズ(ラルゴ)との比較

従来品の中近とロングタイプとの違いではやはり視界の広さになります。顔を対象物正面の位置から少しずつ斜めに見ていくことで違いを認識することができました。

近近レンズとワイドタイプとの比較ですが、新聞を目いっぱい広げた状態で比較してみました。どちらも楽に見えるのですが少し近近レンズのほうが大きく見えますので長時間の手作業などされる方は近近のほうをお勧めします。

総合

累進帯長の長さは2種類あり、どちらを選択すればいいのかという点ですが同じタイプどうしでは違いがわかりにくかったので開発者にその点を確認すると、今までかけていた遠近両用レンズの累進帯長に合わせてください、手元を見る位置が同じ位置になりますからとのことでした。つまり21ミリタイプは目の位置から上10ミリ+下11ミリ、23ミリタイプは同じく目の位置から上10ミリ+下13ミリというセッティングになり、たとえば私の場合遠近両用レンズはレゾナスフィットで累進帯長は13ミリを普段使っていますのでプレッソの場合は23ミリタイプにすれば手元を遠近と同じ位置で見ることができるということになります。それでは遠近両用はかけていないという方はどうでしょうか。累進帯長が長いほうが慣れやすいという点をご考慮ください。

次にロングタイプかワイドタイプかという点ですが、あまり考えずにデスクワーク中心であればワイドを、少し離れたテレビやスクリーンをよくご覧になったり室内をいろいろ行き来されるかたはロングをといった感じでいいのではないでしょうか。私はどれも使い勝手は良かったのでどうしようか迷ってしまいますが、デスクワークが多いのでワイド23ミリが合っているのかもしれません。近近並みの使い勝手と室内の隅々まで見えるメリットを感じながら、今の遠近両用との使い分けでより快適になればと思っています。

以上になりますが、このような体験談を通し、眼鏡作りに悩まれている方に少しでもお役に立てればと思っています。商品・取扱店などのご質問やリクエストなどございましたら相談室までご連絡ください。どうかよろしくお願いします。

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次回のワンポイントアドバイスは「可視光線でも色の濃さが変わる新タイプの調光レンズ」です。

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