脳はどんな仕事をしているの?

Dr.ブレインのよくわかる脳科学

2. 脳はどんな仕事をしているの?

私たちが生きているのは、脳が働いているからであり、脳は身体の外の環境変化に対応して、それから身体の中の変化に対しても身体にいろいろな指示をしています。それゆえ、脳は「人間の司令塔」とも言われています。

人間には、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、すなわち五感をはじめとしてさまざまなセンサー〔感覚器官〕があり、そのセンサーで感知した情報は脳に伝わるようになっています。感覚には、五感以外にも、お腹が空いたり、痛くなったりして、お腹の状態を脳に伝える内臓感覚や、バランスを取る時に重要な役割を果たしている平衡感覚などもあります。脳はこのように感覚器官から入ってくる情報を分析し、何をすべきかを判断し、身体に指示を出しています。

例えば、私たちは、外が暑ければ、上着を脱ぎます。お腹が空けば、食べ物を探して食べます。映画を見て嬉しくなって笑ったり、悲しくなって泣いたりします。普段、何気なく無意識でやっていることは全て脳が身体に指令しているのです。言葉を変えれば、脳は私たちが知らないうちに勝手に命令を出して、それに従って私たちが動いているともいえます。

例えば、道を歩いているときに、突然目の前に蛇が現れたら、皆さんどうしますか?おそらく、ほとんどの人が「ワー」とか「キャー」とか叫んで、もしくは声も出ないくらいびっくりして、飛び退くのではないでしょうか。その後、危険が去ってから、「あー怖かった」って思うのではないでしょうか。実際には、怖いって思ってから飛び退くのではなくて、飛び退いてから怖いって思うのです。ということは、蛇を視覚で捉えてから、脳はまず危険を回避するために蛇から離れろという指示を出して、その指示に基づいて無意識に身体が動いている。それから怖いって意識しているのです。

ヘビに驚く

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