何で脳科学が注目されているの?

Dr.ブレインのよくわかる脳科学

1. 何で脳科学が注目されているの?

皆さん、最近、テレビで脳をテーマにした番組をよく見ると思いませんか?これは、人間の脳がどう動いているかを頭の外側から測って見えるようにする脳の「見える化」技術が発達して、脳に関する研究が進んで、いろいろなことがわかってきたからです。

脳の研究でよく使われる脳の「見える化」装置には色々な種類がありますが、最近よく使われているのは、fMRI、fNIRS、脳波計の3種類あります。

fMRIというのは、病院で腫瘍などを見つけたりするときに使う検査装置で、外見は大きなドーナツ状の輪の中にベッドが動いて入っていく装置で、ご覧になったことがある人も多いかもしれませんね。その装置を脳の活動を計測するために使えるようにしたものが、ファンクショナルMRI(fMRI)というのですが、この装置で脳の様々な活動を計測して、脳の状態が「見える化」できるようになったのです。ちなみに、この装置の原理を確立したのは小川誠二先生という日本人です。

fMRI

もう一つ日本で開発が進んだ脳の「見える化」装置があります。近赤外光脳機能イメージング装置(fNIRS)といわれる装置で、頭の中に流れている血液量の変化を頭の表面から光を当てて計測して脳表面の活動状態を「見える化」します。脳の活動には酸素が必要ですが、血液中にあるヘモグロビンという物質が脳に酸素を運ぶ働きをしています。このヘモグロビンが、酸素を運んでいるかどうか(酸素と結合しているかどうか)を光を用いて計測すれば、その部分の脳が働いているどうかがわかる、という仕組みなのです。

fNIRS

3つ目が脳波計という装置です。人間の頭の表面にはごくわずかな電気が発生しています。脳の状態によって、その電気の発生量や周波数が変化するので、その電気量を頭にセンサーを装着して測定することによって、いろいろなことがわかるのです。もともとは医療分野で、てんかんの治療などに使われていたのですが、解析技術が進歩して病気以外の研究用にも使われるようになってきたのです。実は、東海光学のベルーナレゾナスのレンズ開発でも使われています。

実験風景

このように脳の「見える化」技術が発達して、脳がどう動いているかがわかるようになってきたから、いろいろなことがわかるようになりました。それで、最近、脳科学が注目されているのです。

次のページは「2.脳はどんな仕事をしているの?」です。

東海光学は応用脳科学コンソーシアムの参加企業です。
727-0322 BL0.3