Vol.4 メガネと長くおつきあいいただくために

東海光学お客様相談室の水谷と申します。

レンズのお手入れ方法について日頃お問い合わせも多くいただきますので、今回はご購入されたメガネと長く快適におつきあいいただくため、基本的なお手入れ方法などアドバイスさせていただきます。

「レンズが汚れたらどうしたらベストなのか」と時々ご質問をいただきますが、基本的には水洗い(汚れがひどい場合には中性洗剤をつかう)をし、ティッシュペーパーにて押し拭きにて水気を取り、最後にメガネ専用のレンズ拭きにて軽く拭き上げる。その軽く拭き上げる感覚ですが、具体的にはサンドイッチをつまむくらいの力で拭いていただく程度になります。

もし細かいホコリなどが付着しているときには上記のように軽く水洗いがベストですが、水洗いができない状況では、息を吹きかけることでホコリを吹き飛ばしたり、吐く息の蒸気による水気で滑りやすくなるのでお勧めです。但し、必ず軽く拭きあげてください。キズのほとんどは異物が付着したままの強い力での乾拭きになるからです。尚、専用のレンズ拭きがない場合、布やタオルなどで拭かれるとやはりキズをつける可能性がございますのでその時はやわらかめのティッシュペーパーのほうがお勧めです。また専用のレンズ拭きでも1日使えばチリやホコリが付着していますので時々洗い替えしていただくことをお勧めします。尚、汚れや水分をそのままにしておくとシミや水ヤケになってしまうこと(雨水や水道水も同じです)もお忘れなく。

次に「メガネレンズにいつのまにかクモの巣状の線が全体的に入ってしまった」というお問い合わせですが、熱の影響を受けてしまったことが考えられます。プラスチックレンズは熱に弱いということをご理解ください。プラスチックレンズは基材の上に何層ものコートが施されています。プラスチックレンズの基材は温度が上がると膨張します(60度以上)。しかし表面にコーティングしてあります反射防止コートは金属のようなものですのでプラスチックレンズほど膨張しません。そこで基材が膨張した場合、コートは追随できず、地割れのようにひび割れてしまいます。使用年数に関係なく影響を受けた時に入ります。入ってしまった当初は非常に細かいため気づきにくいですが、夜間運転などで対向車のヘッドライトなどがあたったときに変だなと気づかれることが多いようです。

しかしながら日常生活でそんな熱を受けることはあるのか、受けたとしても想定内だろうと思われるかもしれませんが、意外とそのような熱の影響を受ける状況はあるようです。ドライヤー・ファンヒーターなどからの熱風、焼肉の鉄板や炭火、ストーブ・焚き火などからの放射熱、真夏の砂場やサンハウス、気温25度以上で長時間駐車した車内など全て60度以上になる可能性がございます。急激な温度差も避けるようにしてください。温度の影響を気にしなければ記憶に残りにくい状況ですので、状況の特定は難しいです。
以下の実際に検品させていただいた事例なども参考にしてください。

レンズ不具合事例:メガネレンズに細かい線(ひび)が入った!?

最後に「レンズの表面のコーティングが点々にはげた」というお問い合わせについてですが、化学製品・薬品などの影響が考えられます。たとえばカビ取り剤などスプレータイプの化学薬品をスプレーした噴霧液はメガネレンズに細かく付着しても気づきにくいものです。噴霧時の注意としてメガネとマスク着用となっていますが、もしレンズの表面にカビ取り剤が付着しましたら化学薬品が短時間でレンズの表面に侵食し、翌日の朝には細かい点々としたシミや膜はがれがおきますので、噴霧されるときは古いメガネにかけかえるようにしてください。またアルカリ性や酸性の洗剤などの化学製品や整髪料等も侵食度は違ってもそのままほっておくと同じことになります。化学製品・整髪料などのスプレーを使われたり、液体など何か付着した時には、すぐに水洗いをしてから拭き取っていただくことを心がけてください。

レンズの補修はできません。何か起こってからではなく普段から以上の内容をご注意いただきながらお取り扱いいただければ、きっと長く快適にメガネとお付き合いいただけると思います。

※参考 メガネと快適におつきあいいただくために。

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2007年 12月 初版